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9歳の純粋種大型犬の脾臓に認められた巨大腫瘤(4㎏)

他院にて9歳の大型犬の脾臓に腫瘍があるので早めの手術を勧められて、セカンドオピニオンで来院した。脾臓に巨大な腫瘤が存在する場合、一般的に悪性の脾臓の「がん」はここまで大きくなる前に破裂したり、転移病巣が存在したり、副腫瘍症候群があったりするが、精査したところ、他の転移や悪い症状はほとんどなかった。その為腫瘍ではない可能性が高い。実際、脾臓全摘出手術をおこなって、病理組織検査を行った結果は、脾臓の過形成性結節で、腫瘍ではなかった。

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上顎前臼歯の歯肉の悪性腫瘍に上顎部分切除を行なった1例

12歳の大型純粋犬の歯肉の腫瘤に飼い主様が気付かれて、来院した。右上顎犬歯の尾方に第一前臼歯が隠れるくらいの大きさ(約1.5cm)の腫瘤が存在していた為、その腫瘤に対してFNAによる細胞診をまず行ったところ、非上皮系の悪性と思われる細胞が見られた為、診断をより確実にするため、上顎部分切除術を実施することになった。そこで術前検査を一通りした結果、エコー検査により、脾臓の腫瘤が存在することがわかった。かなり低エコ―の部分もあり、いつこの腫瘤が破れて腹腔内出血が起こるか分からないので、まずはこの脾臓の大きなマス病変に対して脾臓の全摘出手術を行ない、同時に歯肉腫瘤のバイオプシーを実施し、その後CT検査により腫瘍の周囲への浸潤や上顎骨の融解等を評価した後、上顎部分切除による歯肉の腫瘍摘出手術を実施することにした。脾臓の病理組織検査は過形成性結節、また歯肉の腫瘤は歯槽骨の骨融解像もあり、悪性の非上皮性腫瘍をうたがっていたが、悪性メラノーマの疑いという診断となった。                            写真は歯肉の上顎部分切除の術中と術後。  

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猫の腸管穿孔による慢性腹膜炎

若い猫が他院にて避妊手術を受けた後から元気や食欲がなく、お薬を内服しても熱っぽい状態が変わらないということで来院した。ルーチン検査では白血球の増多(好中球と単球の増加)と総蛋白特にグロブリンの上昇が見られた。エコー検査で腹水が貯留していたため腹水の細胞診をしたところ、変性性漏出液であり、好中球が主体で細菌の貪食像が見られなかった。年齢も若いのでFIP(コロナウイルス感染症)の疑いもあったため、蛋白分画(典型的ではないモノクロナールガンモパシー)、FIP抗体価(やや高い)、但しPCRではコロナウイルス陰性という結果だったため、数日の静脈点滴と抗生剤の治療後、試験開腹を実施した。その結果腹腔内には多量の腹水があり、腹水の吸引後、内部を観察すると白味噌のような塊が上部消化管を被っており、それをきれいに取り除くと、胃と十二指腸の辺りが癒着していた。この癒着を綿棒で丁寧に剥いで行くと、壊死して結合組織化した部分が出現したため、それをきれいに郭清すると、十二指腸に穴があいていることが判明した。穴の周囲の傷んだ組織を切除して、腸管壁の吻合を行なって、大量の生食で洗浄後、通常の閉腹を行なった。恐らく避妊手術をする前に異物などが原因の十二指腸の穿孔があって、周辺に漏れ出だ内容物による腹膜炎を起こして腹膜や大網の癒着により、穴が不完全にふさがっていた為、膿が腸間膜の中に溜り、濃縮して白味噌状態になって存在していたと思われる。下の写真は術中のもの。       術後は順調に回復し、元通りの元気食欲が戻って、無事退院し、後日抜糸となった。  

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スコティッシュフォールドの肝臓に見られた胆管嚢胞腺腫

7歳のスコティッシュフォールドが他院で胆嚢肥大と言われており、4~5か月間の慢性嘔吐があった。当院で改めて検査させて頂いたところ、肝臓内に直径4~5cmの嚢胞状のマスが3か所、小さなものが1か所存在し、左右の腎臓にも直径1~2cmの嚢胞がみられた。肝臓の大きな嚢胞が胃を圧迫することで慢性の嘔吐があったと考えられた為、嚢胞の切開及び有窓術を行なった。肝臓の内側右葉の辺縁に小水疱があったため、それをバイオプシーして病理組織検査に出してみたところ、診断名が胆管嚢胞腺腫だった。癌化することもあるという事だが、この患者さんには悪性所見は認められないという事だった。 下はX線検査とECHO検査および手術中の写真

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大型犬の胃内異物を内視鏡(胃カメラ)で摘出

若い大型犬がご主人の革のベルトを呑み込んでしまったという事で来院した。内視鏡で1時間半以上かけて取り出した。ベルトは13個に喰いちぎられていたため、摘出に苦労した。開腹手術による胃切開であれば、30分ほどで終わっていたと思われますが、以前に一度タオルを呑み込んだことがあり、胃切開しているので、できるだけ内視鏡による摘出処置を希望していた。 内視鏡での所見と摘出したベルト片  

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