月別アーカイブ: 12月 2013

口唇の悪性黒色腫と皮膚の黒色腫

どちらも10歳を超えたミニチュア・シュナウザーとポメラニアンでしたが、同じような黒い色素を伴った腫瘤でした。切除バイオプシーの結果はポメラニアンの口唇部の黒い腫瘤(写真②)が悪性黒色腫(メラノーマ)で、臨床的悪性度が極めて高く、周辺への浸潤性が強いのと、転移性も高いので、今後の再発などに充分な注意が必要になる。シュナウザーの前肢の皮膚にできていた黒い腫瘤(写真①)は皮膚黒色腫でした。良性の腫瘍なので、周辺2cm近くのマージンを取って完全切除したため、局所再発や遠隔転移はない。 写真①      写真②        

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ドーベルマンの大腿部内側の皮膚にできた大きな悪性神経鞘腫(シュワノーマ)

10歳半の避妊雌のドーベルマンに数ヶ月前から内股に腫瘤があったが、最近急激に大きくなって来た。しかもその表面が壊死をして来たため、出血も伴っており、異様な匂いもしてきた。元気もなくなってきているので、飼い主の方の希望でQOL改善のため、切除バイオプシーをすることになった。病理組織検査結果は悪性神経鞘腫(シュワノーマ)。この腫瘍は比較的稀な腫瘍であるが、軟部組織肉腫の1つで、遠隔転移は起こりにくいが、局所で強い浸潤性があり、再発をすることが多い。 写真は手術前後と摘出したものの割面が示されている。                                                                             … 続きを読む

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異物による腸閉塞とその異物に関連した線状異物と腸重積を伴った犬

3歳の雑種犬が1~2週間前より、元気食欲が無くなってきて、2~3日前から嘔吐が酷くなり、全く食べなくなってきたと言うことで来院した。かなりの体重減少と脱水がひどく、衰弱していたため、すぐに静脈点滴を実施。中腹部の触診で腸管の異物を疑うマス(塊状物)が触知され、血液検査では総白血球数が4万、しかも好中球の左方移動と単球の増加を伴い、かなり重度の炎症が予想された。腹部X線検査(写真①②)では中腹部に金属様の異物が3箇所ほど見られ、腸管の異常ガスも確認できた。その日の夜手術となったが、開腹して腸管全体を観察すると(写真③④⑤)小腸全体に線状異物特有の手繰られてループ状になっていたのと、線状異物で腸管のほぼ全体に粘膜の裂傷があった。また腸管の3箇所にタオルの塊と思われる異物とそれに絡まるように金属片が巻き込まれていた。さらにそれらの異物がすべてひも状となったタオルの繊維で繋がっていたため、大小5箇所の腸切開をして異物をつなげていたひも状物を切断(写真⑥)した。また同時に腸重積を伴っていたため、それを修復し(写真⑦)全ての異物を摘出した(写真⑧)。術後は翌日は水のみ、2日目から消化の良い処方食を流動食として少量から始め、潰瘍治療剤などと併用しながら、しだいに増量していった。今日で4日目だが食欲は100%で便の確認をして良好であれば、あと1~2日で退院となる。 写真①② 写真③④⑤ 写真⑥ 写真⑦ 写真⑧    

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モルモットの多発性唾液腺膿瘍

3歳になる雌のモルモットの左側下顎部の皮下に腫瘤ができており、最近次第に増大してきたと言う主訴で来院した。針生検をしてみるとスライドの一面に好中球があり、化膿していることが分かった。病理検査の結果は短桿菌の細菌塊が病巣内に存在することから、細菌感染による唾液腺膿瘍ということだったので、術後も抗生物質の治療をしている。その術中と術後の写真が下の4枚  

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