月別アーカイブ: 9月 2014

症状発現から2週間で亡くなった小型犬

12歳のシーズーが5月の健康診断で僧帽弁閉鎖不全による慢性うっ血性心不全がある以外は、ほとんど異常がなく、胸部X線検査(写真①)でも異常がなかったが、8月中旬になって呼吸が荒くなって元気がないということで来院。この時点では肝酵素の中等度上昇と白血球の軽度増多くらいだったが、胸部のX線検査(写真②)では肺全体に肺胞と間質性の混合パターンと粟粒性の細かいマスが混在した3ヶ月前とは全く異なる所見だった。飼い主の方は高齢で心臓も肝臓も悪いので、抗癌剤などの化学療法は望まず、苦痛のない最期になることを望まれました。そのためバイオプシー検査などもせず、酸素室のレンタルをして、自宅で過ごさせることにした。途中2回ほど診察や往診をしたが、最終的に症状が出てから2週間後に自宅で息をひきとった。亡くなるときは思っていたよりも短時間であまり長く苦しむこともなかったということで、飼い主の方も安堵の表情だった。 いずれにしても、僅か3ヶ月で一気に進行した肺の腫瘍だったが、非常に珍しいとは言え半年1回の健康診断をしていても間に合わないような疾患もあることを知っておいていただきたい。 写真①               写真②

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ラブラドールの顔面神経麻痺に鍼治療で改善。

12歳のラブラドールレトリーバーが、数日前からあまり動かなくなり、顔つきがおかしくなったということで来院。一通りの身体一般検査や血液のルーチン検査やX線検査には特別な異常はなく、左側の顔面神経麻痺のみの症状が見られた。脳神経の何らかによる疾患であることだけは分かるが、この先はCTやMRI検査が必要であったが、飼い主の方はそこまでを希望せず、自然療法の1つである針治療を望まれましたので、実施してみたところ、約2週間程でみるみる良くなって行き、4週間目には見た目には全く正常なほどに改善した。下の写真は施術中の様子。  

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中年のミニチュアダックスフントのソケイヘルニア内の子宮蓄膿症

    以前にも数頭経験したことがありますが、今回はKDPで保護されたミニチュアダックスで、公園にリードを縛りつけたまま、捨てられたという可愛そうなワンちゃんでした。恐らくこの様な病気になっていたので、捨てていったのかもしれません。健康状態は悪くぐったりしており、低体温と血液検査で白血球の増多と左方移動、ソケイ部に大きなヘルニアがあり、超音波検査で子宮と思われる管腔臓器に液体の貯留があったため、手術になった。静脈点滴をすぐに開始し、その日の夜に手術となった。切開してみるとやはりソケイ部内に子宮全体が入り込んでおり、すでに膿がソケイ部内に漏れ出ていた。卵巣子宮を結紮離断し、ヘルニア内の生食による洗浄をした後、ヘルニア孔を縫合閉鎖し、通常通り皮下皮膚の縫合。次に正中切開により開腹し、腹腔内に漏れた膿を温めた大量の生食で洗浄を繰り返し、最後に閉腹し、通常通りの皮膚縫合で終了した。術後の経過は良好で次第に体力は戻ってきている。 写真①術前       写真②ヘルニア部切開               写真③ヘルニア内の子宮       写真④卵巣子宮切除及びヘルニア輪の閉鎖後               写真⑤術後

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