月別アーカイブ: 4月 2018

猫の腸管穿孔による慢性腹膜炎

若い猫が他院にて避妊手術を受けた後から元気や食欲がなく、お薬を内服しても熱っぽい状態が変わらないということで来院した。ルーチン検査では白血球の増多(好中球と単球の増加)と総蛋白特にグロブリンの上昇が見られた。エコー検査で腹水が貯留していたため腹水の細胞診をしたところ、変性性漏出液であり、好中球が主体で細菌の貪食像が見られなかった。年齢も若いのでFIP(コロナウイルス感染症)の疑いもあったため、蛋白分画(典型的ではないモノクロナールガンモパシー)、FIP抗体価(やや高い)、但しPCRではコロナウイルス陰性という結果だったため、数日の静脈点滴と抗生剤の治療後、試験開腹を実施した。その結果腹腔内には多量の腹水があり、腹水の吸引後、内部を観察すると白味噌のような塊が上部消化管を被っており、それをきれいに取り除くと、胃と十二指腸の辺りが癒着していた。この癒着を綿棒で丁寧に剥いで行くと、壊死して結合組織化した部分が出現したため、それをきれいに郭清すると、十二指腸に穴があいていることが判明した。穴の周囲の傷んだ組織を切除して、腸管壁の吻合を行なって、大量の生食で洗浄後、通常の閉腹を行なった。恐らく避妊手術をする前に異物などが原因の十二指腸の穿孔があって、周辺に漏れ出だ内容物による腹膜炎を起こして腹膜や大網の癒着により、穴が不完全にふさがっていた為、膿が腸間膜の中に溜り、濃縮して白味噌状態になって存在していたと思われる。下の写真は術中のもの。       術後は順調に回復し、元通りの元気食欲が戻って、無事退院し、後日抜糸となった。  

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スコティッシュフォールドの肝臓に見られた胆管嚢胞腺腫

7歳のスコティッシュフォールドが他院で胆嚢肥大と言われており、4~5か月間の慢性嘔吐があった。当院で改めて検査させて頂いたところ、肝臓内に直径4~5cmの嚢胞状のマスが3か所、小さなものが1か所存在し、左右の腎臓にも直径1~2cmの嚢胞がみられた。肝臓の大きな嚢胞が胃を圧迫することで慢性の嘔吐があったと考えられた為、嚢胞の切開及び有窓術を行なった。肝臓の内側右葉の辺縁に小水疱があったため、それをバイオプシーして病理組織検査に出してみたところ、診断名が胆管嚢胞腺腫だった。癌化することもあるという事だが、この患者さんには悪性所見は認められないという事だった。 下はX線検査とECHO検査および手術中の写真

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大型犬の胃内異物を内視鏡(胃カメラ)で摘出

若い大型犬がご主人の革のベルトを呑み込んでしまったという事で来院した。内視鏡で1時間半以上かけて取り出した。ベルトは13個に喰いちぎられていたため、摘出に苦労した。開腹手術による胃切開であれば、30分ほどで終わっていたと思われますが、以前に一度タオルを呑み込んだことがあり、胃切開しているので、できるだけ内視鏡による摘出処置を希望していた。 内視鏡での所見と摘出したベルト片  

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