尿道結石による尿閉

高齢のビション・フリーゼが踏ん張って便が出ないようだということで来院。血液検査とX腺検査で、尿道に10個以上の結石が詰っており、これが原因で排便ではなく、排尿ができない状態だった。下のX腺写真でペニスのOS.PENISという骨の溝に走行している尿道部分から手前に十数個の結石が詰っているのが分かる。 

 

 

 
 通常の処置としては尿道に詰っている結石をペニスの先端からカテーテルを挿入し、水圧をかけて膀胱に戻し、膀胱切開をして結石を摘出する。しかし尿分析をした結果から、シュウ酸カルシウム結石の可能性が高く、結石の表面がゴツゴツしていた為、どうしても膀胱内に戻すことができなかったため、ペニスの根本の尿道を切開し、そこから結石を摘出し、且つ尿道切開術を施して、そこから排尿をさせるようにした。このことにより、万一膀胱結石が再発した場合、同じ場所に閉塞を起こすことを予防できることになる。術後の状態と取り出した結石が下。

 

 

 

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