慢性リンパ球性白血病のウェルシュコーギーの1年後

16歳のウェルシュコーギーで昨年7月の段階ですでに体表リンパ節の全てが腫大し、リンパ節の針生検による細胞診で高分化型の多中心型リンパ腫であることが分かっており、しかも末梢血のリンパ球が28000(正常値3000位)もあり、軽度の貧血も伴っていたため、慢性のリンパ球性白血病になっていることが予想されていた。しかし本人が無症状であることから、飼い主の方も特に治療を希望せず経過観察になっていた。最近まで特に大きな変化は無かったが、だいぶ年をとってきた感じがして、歩き方もややフラツキがあったそうだが、この2週間ほど前、このコーギーが車の下にいたのに気がつかず、動かしてしまい、そこから飛び出てきてから後、ほとんど歩けなくなってしまったという主訴で来院した。神経学的検査で上部運動神経症状を伴う後肢の不全麻痺があったので、脊椎のX線写真を撮ったところ、腰椎の部分骨折(下の写真矢印)が見つかった為、安静と対症療法(ステロイドを含む)を実施した。昨年から高分化型の多中心性リンパ腫は相変わらず存在し、昨年よりサイズがやや増大していることや血液のルーチン検査をしましたが、以前から多かった中型のリンパ球が44000にもなり、しかも貧血が進んできたため、ステロイドの使用も悪くはないと判断した。7日後にはかなり元気が出てきており、症状の改善がみられている。

 

 

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