猫の汗腺癌

14歳の猫の上腹部の皮膚の傷が数ヶ月も治らないという主訴で来院した。他院にて抗生物質や塗り薬を使っても治らず、最近少し広がって盛り上がってきていた(写真①)。当院で細胞診をしたところ、核と細胞質の比が大きく、細胞の大小不同があり、上皮系のかなり悪性度の高い腫瘍であったため、早期に手術となった。出来るだけの拡大手術をすることにした(写真②③)。病理組織検査の結果は、汗腺癌とソケイリンパ節の転移。既にリンパ節転移があったということは、肺やその他の臓器への転移もあり得るので、定期的検査などが必要だ。

写真①術前

写真②切除組織

写真③術後

 

 

コメントは停止中です。