大型の毛包上皮腫と肥満細胞腫を同時切除した犬

12歳のゴールデンレトリーバーの背側と腋下にあった腫瘤が最近大きくなってきたということで来院。針生検(ニードルバイオプシー)にて、背側腫瘤からは角化細胞主体の類表皮嚢腫のような細胞しか取れなかったが、腋下の腫瘤は皮下は脂肪腫、表皮の腫瘤は肥満細胞腫だったので、双方を切除することになった。病理組織検査結果は背側は毛包上皮腫という良性腫瘍で腋下は組織学的グレード分類(Patnaik)のグレードⅡに相当する肥満細胞腫という結果で、切除縁には腫瘍細胞が脈管内へ浸潤する像は確認されなかった。

写真①②腋下の腫瘤の術前術後

 

 

 

 

 

写真③背側の腫瘤の術前④術中⑤病巣の割面⑥術後

 

 

 

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