犬の脾臓原発の血管肉腫

9歳のビズラが最近食欲が減退、元気が無いという事で来院。触診にて中腹部にマス様のものを触知、粘膜色は貧血を呈していたため、ルーチン検査として血液検査、X線検査、エコー検査を実施。結果は貧血と白血球増多(好中球・単球の増加)および血小板の低下が見られたため、DIC(播種性血管内凝固症候群)が始まってきている可能性があった。凝固因子もいくらかの異常があったため、DICの予防に低分子ヘパリンを使いつつ、まずは輸液とすぐに輸血を実施した。X線検査とエコー検査にて腹腔内に液体(血液)が貯留していたのと、脾臓の大きなマスと肝臓内の2か所に直径7mmと1㎝の低エコ―のマスが確認できたため、輸血をしながらの脾臓の全摘出と肝臓の部分切除を行なった。術後の経過は良好で5日目にはほぼいつも通りの食欲元気の回復が見られた為、退院となった。但し、病理組織検査結果は脾臓・肝臓共に腫瘤は血管肉腫ということで、恐らく脾臓原発の血管肉腫で、肝臓転移という状況なので、進行度も早く、同じような状況が短ければ1か月以内、長くても2~3か月以内に起こる可能性が高い。いずれにしても短い期間かもしれないが、良い状態のうちに家族の方達と一緒に精一杯楽しい時間を作って、良い思い出を作って欲しいと願うばかりです。

写真は脾臓のエコー検査と術中と術後の摘出した脾臓の血管肉腫(腫瘍が破裂して出血していた部分が分かる)

 

 

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