犬の小腸腺癌による腸閉塞(外科治療)

 

12歳の柴犬(避妊雌)が昨日からの食欲廃絶、嘔吐を主訴に来院された。

血液検査ではCRPの軽度上昇(2.5mg/dl)がみられたが、その他の項目はSpec-cPLを含めて正常であった

腹部エコー検査にて小腸の肥厚・閉塞所見、また肝構造の全体的な不整をみとめた

小腸のFNAにてリンパ腫を否定したため、開腹手術をおこなった

 

閉塞所見がみられた小腸部位は硬く変化し、またその部位の前後は虚血壊死がみられた

病変・虚血部位を含んだ小腸の切除を行った

また、肝臓尾状葉に肉眼的変化もみられたため、切除生検を行った

小腸の病理検査は小腸腺癌(マージン陰性)であり、肝臓は小腸腺癌の転移病巣であった。

犬の腸管の腫瘍はまれであるが、その中でも腺癌はリンパ腫に次いで発生の多い腫瘍である。

腺癌は腸間膜リンパ節、肝臓、脾臓、大網、腎臓、肺への転移が認められることもあり、また、癌性腹膜炎を起こすこともある。

 

 

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