十二指腸の異物による腸閉塞(フレンチブル)

   

 

6歳のフレンチブルドックが4日前から食欲廃絶、嘔吐があるということで来院、レントゲン写真で小腸に異物が見られた。つぶれたボールのように見える(左の写真)。中央の写真は開腹した際の十二指腸、異物で膨れ上がっているが、一部腸管の色が非常に悪く、長時間の異物の停滞による血行障害で壊死をする寸前の状態。右の写真は取り出したプラスチック製のボール。

 
   

 

左の写真は膵臓がごく近くに存在する場所での非常に難しい手術を終えたところ。右の写真は切除した十二指腸(黒っぽく変色している)。その後は順調で本日3日目ですが、消化の良い食事を完食しています。フレンチブルも色々な異物を飲み込んでしまうことが多い犬種です。①普段から飲み込む可能性のあるものを与えない。②危険そうなものには充分注意してワンちゃんが届くところには置かない。

 

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