膵臓疾患に特化した国際セミナーに3日間出席

8月22日から3日間のJAHA国際セミナーに出席してきた。講師はドイツのGiessen大学の教授でDr.Reto Neigerで、膵臓の解剖学・発生学・生理学から始まり、膵外分泌不全の診断、治療、予後までの解説と、膵炎の診断治療、膵臓腫瘍(インスリノーマ・グルカノーマ・ガストリノーマetc)、犬猫の糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス,インスリノーマを含む低血糖症、膵臓疾患患者の栄養管理等についてかなり詳細な内容のセミナーだった。特に糖尿病のモニタリングや糖尿病性ケトアシドーシスの治療のコツ、更に猫のインスリン抵抗性の糖尿病の30%あるいはそれ以上に末端肥大症が存在するので、ホルモン検査やMRIの検査により、確認する必要があることなど興味あるものだった。インスリノーマの診断治療やステージングと治療後の予後の違いなども面白かった。最後のセッションの膵臓疾患と栄養管理については肥満がかなりのリスクファクターになるということで、改めて自宅の犬達のダイエットに本腰を入れなければならないことを実感した次第です。