湘南地域獣医師会セミナー 「咳を中心とした呼吸器疾患の診断と治療」に出席 (中山)

湘南地域獣医師会セミナー 「咳を中心とした呼吸器疾患の診断と治療」に出席 (中山)

10/20 (日) 日本獣医生命科学大学 呼吸器科の藤田道郎先生の講義に出席。

呼吸器疾患の徴候として、喘鳴音、咳、呼吸困難、むかつき、喀痰排出などがある。

これらが続くことでワンちゃんや猫ちゃんが苦しいだけでなく、飼い主様も夜眠れなかったりと、とても悩まされる病態である。

今回は呼吸器専門の先生から、これらをどう考えて診断し、治療していくか、また治療に反応しない場合の新たな治療法を学んだ。

確定診断が困難であることが多々ある気管・気管支虚脱に対する鎮咳剤として、消化器疾患の薬でよく用いられるセレニア(マロピタント)がしばしば有効であるという。

咳がなかなか治まらない疾患に対してのオプションが一つ増えたことが収穫となった。

【飼い主様にご紹介したい疾患】

なかなか治らない咳の一つに慢性気管支炎がある。

この疾患はたばこや香水、アロマ、線香、消臭・除菌スプレーなど、我々が頻繁に使用する生活用品が起因していると考えられている。

これらをワンちゃんや猫ちゃんの前では控えるだけでも予防になるかもしれない。

この他に身の回りでできること、控えたほうが良いものがあれば、今後も皆様に共有していきたいと思います。(中山)