Dr.Canapp(キャナップ先生)の整形外科学

15日~17日の3日間アメリカ・ワシントンにあるAmerican College of Veterinary Sports Medicine & Rehabilitation という獣医スポーツ医療とリハビリテーションの整形外科専門の獣医師のセミナーに参加してきました。ここでは整形の症例を内科・外科・理学療法、更には再生医療も日常的に応用して、すぐに外科手術をするのではなく、例えば、跛行の原因が意外に腱や筋肉にある場合が多いのですが、その場合には内科治療や理学療法を駆使していくことで、ほとんどが改善しますし、それでも治らなければ幹細胞や多血小板血漿の注射による再生治療をし、なおかつ上手く治らない場合に外科手術をするというやり方で、とにかく元の解剖学的構造や機能に戻すことを主眼に治療をしている。この考え方は何でもかんでも損傷した部分を外科手術で治すというやり方をしている外科医には特に勉強して欲しいと感じました。またそこでは手術に関しても出来るだけ小さな傷で痛みも最小限で済む最小侵襲手術を実施しています。関節鏡下手術がそれです。当院でも関節鏡手術装置を近いうちに導入して整形外科の長澤先生が実施することになりますので、ご期待下さい。