野鳥・ムクドリの保護

ムクドリが落鳥しているのを発見した方が保護して、当院に持ち込まれた。両足が麻痺しており、明らかな神経症状があった。排泄物も黒っぽい色をしており、消化管の出血を示唆していた。当院のエキゾチックを専門に診ている大竹先生は鉛中毒の疑いがあるとのことで、X腺検査をしたら、腸管内に数ヶ所、小金属片が写っていた。鉛のキレート剤であるブライアンと言う薬剤を使用して治療に入ったが、その後も治療の反応なく、3日目に亡くなってしまった。鉛中毒は自然の中では通常起こらない病気です。恐らく人間の捨てたものを口にしてしまったのかもしれません。何とも言えない虚しさに襲われました。