「不妊・去勢手術の推進月間」は2月28日までとなります。

毎年恒例の不妊・去勢手術の推進月間は今年は1月4日から2月末日まで実施されます。この期間中ですと、手術費用全体(検査・前投薬・導入麻酔・全身麻酔・手術・静脈留置・点滴・抗生剤・鎮痛剤・入院等にかかる料金)の10%がサービスになりますので、この機会をお見逃しなく。

 なぜ不妊去勢手術が必要か?

・望まれない妊娠の防止
・性ホルモン関連の生殖器および関連疾患の予防
・性ホルモン関連の問題行動も抑制
・精神的な安定-最良の伴侶どうぶつ

医学的理由

・乳腺腫瘍の予防
・子宮蓄膿症の予防
・精巣腫瘍の予防
・前立腺肥大の予防

 犬の乳腺腫瘍

  不妊手術による予防効果
   初回発情前 99.5%
   1回発情後 92%
   2回発情後 74%
   2.5歳以降
    悪性の癌に対しては効果なし
    良性腫瘍は予防できる

 猫の乳腺腫瘍 

  不妊手術による予防効果
   6 カ月齢まで 91%
   7-12カ月齢 86%
   13-24カ月齢 11%
   >24カ月齢 0%

行動学的理由

 雄犬(テストステロンの影響)
  徘徊(他人への迷惑,交通事故)
  他の犬への攻撃性(発情中雌犬がいる場合)
  性的不満足(人,どうぶつへのマウンティング)
  恋煩い(食欲不振,体重減少,落ち着きのなさ

 雄猫(テストステロンの影響)
  遠方まで行って帰らない
  他の雄猫との喧嘩
  鳴き声
  スプレイ

 雌犬(エストロジェンとプロジェステロンの影響)
  発情期周辺での気分不安定
  怒りやすく咬みやすい
  発情期の出血
  偽妊娠による巣作り行動
  偽妊娠による乳汁分泌
  乳腺炎の危険性

 雌猫(エストロジェンとプロジェステロンの影響)
  激しい鳴き声
  気が狂ったと思うような異常なすりつきなど
  偽妊娠の発生
  雄を求めて外出

このような理由で全体の平均寿命が不妊去勢手術をした方がしないよりも2年ほど延びるとも言われています。