(写真は山中湖の早朝の赤富士)
私たちは今年も「人と動物の双方が健康で幸せになれること」に、総力をあげて努力致します。
皆様にとって幸多き年になります様心からお祈り申し上げます。

富士フィルムメヂカル主催の国際学術セミナーに参加。「肝酵素ALTの高値を示すものが多いのは何故か」というタイトルだったが、内容は非常に分かり易く、よくある症例を挙げての説明のため、とても頭が整理できた。
11月30日から12月2日までの3日間、JAHA国際セミナーDr.Sorrel Langley-Hobbs(ブリストル大学・小動物整形外科教授)による「難解な猫の整形外科疾患」(原因追求から治療まで徹底解説)というタイトルでセミナーが行われた。猫の整形外科疾患は犬とはかなり異なる解剖学的・生理学的な違いがあるため、手術に関しても犬に使用していた器具や方法が使えないことが多い。また、術後の合併症まで犬とは違っており、その予防法や対処法について分かり易く解説して頂いた。特に猫の各関節疾患(顎関節・肘関節・膝関節・足根関節etc)の診断治療、更には免疫介在性疾患と関節疾患、腫瘍疾患、中枢神経疾患と跛行の関係など、とても多岐にわたる関節疾患を勉強してきた。(院長)
講師はロイヤルカナンの獣医師・阿部理香先生でしたが、阿部先生本人も複数のネコちゃんと暮らしていることもあって、とても説得力のある分かり易い内容となりました。猫の病気としてはとても多い疾患である尿路疾患・関節炎・糖尿病・猫の感染症などに関しての講義だった。 質疑応答の時間ではいくつかの質問があったが、21歳のネコさんと暮らしている飼い主さんがいらしていて、腎臓病食の処方食が飽きてきたらどうしたらいいか、その対処法の質問をされていたが、リンの含有量が少し上がるがその分嗜好性が高くなるので、腎臓サポートからステージⅡのものに変えるか、それでも食べなければステージⅠのものにして、食べるようになったら、またステージⅡにするといった手法を使う事もできるという事。どのネコさんの飼い主さんも経験があることなので、参考になったのではないかと感じた。
9/13~15の3日間、スペインのバルセロナで行なわれた世界獣医整形外科学会に参加してきました。主に膝関節の外科(膝蓋骨内方脱臼や前十字靭帯断裂など)の比較的新しい術式について学ぶことができ、今後の診療に役立てることができると思います。またバルセロナと言えばサッカーのFCバルセロナやサグラダファミリアが有名ですが、勿論見学に行ってきました。