投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

尿道結石による尿閉

高齢のビション・フリーゼが踏ん張って便が出ないようだということで来院。血液検査とX腺検査で、尿道に10個以上の結石が詰っており、これが原因で排便ではなく、排尿ができない状態だった。下のX腺写真でペニスのOS.PENISと … 続きを読む

野鳥・ムクドリの保護

ムクドリが落鳥しているのを発見した方が保護して、当院に持ち込まれた。両足が麻痺しており、明らかな神経症状があった。排泄物も黒っぽい色をしており、消化管の出血を示唆していた。当院のエキゾチックを専門に診ている大竹先生は鉛中 … 続きを読む

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)の治療

 瞬膜の内側にある線組織の炎症が原因で大きくなると、さくらんぼの様に赤く外側に飛び出してくるものをチェリーアイと呼びます。チェリーアイになった犬は、目を気にして前足でこすったり、まぶしそうに目を細めたり、まばたきの回数が … 続きを読む

エゾジカの骨の胃内異物

6歳のワンちゃんが嘔吐、食欲なしの主訴で来院、幕張メッセのペット博のブースで買ってきたエゾジカの軟骨として売られていたものを購入し、それを与えたという。X線検査にて胃内に骨の一部と思われるものが存在していた(下の写真)  … 続きを読む

交通事故で分かった大きな2つの腫瘍

高齢犬が交通事故に遭って骨盤の複雑骨折を起こしてしまった。全身の身体検査検査と完全血球検査、血液生化学検査、尿検査、さらにレントゲン検査、エコー検査をした結果、慢性僧帽弁閉鎖不全と車の衝突によると思われる肝障害、筋肉の損 … 続きを読む

犬の重度な会陰ヘルニアの整復手術

他院にかかっていた方がお知り合いの紹介で当院に受診してきた。7歳の犬で排尿や排便に異常があり、腫れているお尻の方を触れるだけでも痛がって怒るという主訴である。肛門の左右に大きな膨らみがあり、右は直腸憩室という広がった腸に … 続きを読む

高齢犬の前立腺炎

10歳の高齢犬が高熱と元気食欲がないということで来院。血液検査では白血球の激しい上昇、炎症マーカーであるCRPが二桁の上昇、肝酵素の上昇などがあった。尿検査では潜血反応があり、変性した好中球が一面に存在し、細菌尿になって … 続きを読む

胃瘻チューブの設置

口腔内に問題があって口から食事が食べられない場合や巨大食道症などの食道に異常があって胃内に食物が降りて行かない、または猫さんで脂肪肝で食欲がでないなどの慢性疾患の場合にもこの方法を用います。通常、全身麻酔下で内視鏡を用い … 続きを読む

中年齢の猫さんの中趾骨の完全骨折の修復術

中年の猫さんが何処かに足を挟んで4本の中趾骨全てを骨折した。1段目の2枚の写真が術前のレントゲン。その下の段2枚は術中と術後の写真(プレートと螺子およびIMピンを3本使用)。3段目と4段目の写真は術後のレントゲン写真。第 … 続きを読む

12歳のワンちゃんの眼瞼(眼の縁)の腫瘤

    高齢の心疾患(弁膜症)を持っているダックスフンドの眼瞼に出来た腫瘤が原因で、涙と目やにが酷くなってきたということで来院したが、麻酔が不可能なので軽い鎮静剤だけで可能なクリオペンによる凍結手術(クライオサ-ジェリー … 続きを読む