日本獣医麻酔外科学会「一次診療でも必要な集中治療」に出席 (中山)

日本獣医麻酔外科学会 関東地区講習会 「一次診療でも必要な集中治療」に出席 (中山)

11/3 (日) 日本獣医麻酔外科学会が主催する、カリフォルニア大学デービス校の上田 悠先生をはじめとした集中治療を専門とした講師によるセミナーに出席した。

集中治療とは24時間体制で高度医療を提供し、重症患者を治療する診療体系であり、日本の獣医療ではまだ馴染みがない言葉である。

緊急で運ばれてきた動物たちの治療は一分一秒を争う。

問診をとっている時間がない中で、どの検査が必要なのか、どの検査を優先して行うべきなのかを考えながら治療していく大切さを感じた。

集中治療の役割は3つある。呼吸管理、循環管理、中枢神経管理である。

中でも印象的だったのは呼吸管理である。しっかり呼吸ができているか、優先して状態を評価する必要がある。人工呼吸開始のタイミング、多くみられる緊急疾患の管理方法など実践で活かせる内容を学んだ。

循環管理とは全身にしっかり血液を運べているかの評価であり、中枢神経管理とは意識はあるのかなどの評価である。このように緊急疾患ではやるべきことを明確にしていくことが重要であると感じた。

当院でも緊急を要する状態で運ばれてくる動物たちは少なくない。

今回学んだ3つのことを意識して行い、命をつなげる集中治療を提供していきたいと思う。(中山)