下血が続いた高齢猫

数ヶ月前から時々便に血液が付着していたが、最近出血が多くなってきたと言う主訴で来院した。一年前からだが体重も1㎏も減っていた。血液検査では軽度の貧血と慢性腎不全が、さらに胸部のX線検査とエコー検査では肥大性心筋症があった。また腹部のX線検査(左と中央の写真)では下行結腸壁に腫瘤があり、胸部のX線検査(右の写真)では右側後葉の肺に2cm弱の腫瘤が見つかった。両方の腫瘤の関係性はバイオプシーや細胞診などのより詳しい検査をしていかなければ分かりませんが、そこまでの検査を希望されませんでした。 

 

 
 また15歳と言う高齢のこともあり、外科手術や特別な治療は希望されなかったため、対症療法となりました。今後は経過を見ながら内科的な治療を実施する予定です。  

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