下顎皮下に存在した異物(骨片)

中年の柴犬が2~3日前から歯が痛そうにして食べなくなってきたという主訴で来院した。左側下顎の皮下がやや腫大していたので、触診したところ、痛そうにしたためレントゲンで確認したところ、下顎骨に一部骨が増生しているように写っていた。どちらにしても精査するため全身麻酔下で口内をよく検査してみたところ、写真①に見られるような口角と口粘膜に潰瘍と穿孔創があり、口角の穿孔創から血様の膿が漏出してきたのと、そこから硬いものが顔を覗かせていた。実は骨片が粘膜から刺さって下顎の皮下にまで達していた。写真②は取り出した骨片。飼い主にお聞きしましたらスペアリブを数日前に与えたということだったので、その時に噛み砕いた骨片が口粘膜に刺入したと考えられる。

写真①         写真②

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