前十字靭帯断裂のTPLOによる修復手術

ラブラドールレトリーバーが海岸でボール投げをして遊んでいて、急に左後肢を跛行し、その後も肢を挙上したままになってしまった。触診によりドローワーサインという大腿骨と下腿骨の関節部分でのズレが触知できた。またX線検査での下腿骨の前方へのズレも確認できたため、前十字靭帯断裂という診断をした。手術はTPLOという下腿骨の脛骨の関節面の角度を変える手術になる。2時間半程の手術になったがCアームX線装置で術中検査をし、術後も通常のX線検査で確認をしたが、とてもうまく修復されていた。

膝関節を露出し、断裂した前十字靭帯の処理と剥離していた半月板軟骨の切除をおこなった。

 

 

大腿骨と脛骨に固定具を装着し、脛骨近位を切断する半円形の器具を使用しているところ。

 

 

CアームX線装置で脛骨の角度を決めて、プレートと螺子できちんと固定されているかの確認をした。

 

 

術後のX線写真で膝関節が良い角度に修復されているのが分かる。

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