猫の会陰尿道瘻形成術

猫の雄、特に去勢した雄猫に多い尿道塞栓症や尿道結石による尿閉は、今回のように大きい結石がペニスの先端付近に閉塞し、さらに頭側に複数の小さめの結石ががっちり重なって閉塞してしまうと、逆行性に水圧をかけたり、超音波振動を利用した方法も難しいので、最終手段として会陰尿道瘻形成術を行なうことになる。膀胱圧を下げるために穿刺により尿を排出させた後、点滴により腎機能を改善させつつ、手術を実施した。BUNやCreの数値はオーバーだったが、術後3日目にはほぼ正常になり、元気や食欲も改善してきた。術後の食事療法は大切。

左写真:術前10日前に存在した膀胱結石

右写真:ペニスの全域に結石が詰まっている。一番大きな結石が先端に存在。

 

左写真:ペニスの尿道切開して結石を取り出したところ

右写真:尿道球腺まで露出して、尿道を切開し粘膜と皮膚を縫合して終了

下は術後の写真

 

 

 

 

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