胸の乳腺部にできた肥満細胞腫

  

 

乳腺部に腫瘤ができていても、必ずしも乳腺の腫瘍とは限りません。この腫瘤は当院で針生検(ニードルバイオプシー)をして細胞診をした結果、肥満細胞腫であることが分かりました。肥満細胞腫はグレードⅠとⅡとⅢがあります。それぞれ良性に近いもの、中間、悪性のものとに分けられます。この分類は病理組織検査をして、病理医が診断するもので、その結果をみてから、肥満細胞腫の治療を考えて行きます。ですからまずは手術で腫瘤を切除することから始めます。

左の写真は右の第2乳腺と第3乳腺の間の皮下の腫瘤、右の写真は周囲2cm以上のマージンをとり、奥行きは筋膜と筋層を一部切除するまで切除した。筋層と皮下と皮内はPDSと言う吸収性のモノフィラメントの縫合糸を使用。減張縫合を3ヶ所実施している。皮膚縫合はステイプラーという自動縫合器を使用しています。

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