湘南臨床研究会症例発表(三谷):高分化型消化器型リンパ腫治療中に腹腔内腫瘤および高グロブリン血症が認められた猫
7月9日20:00~22:30湘南臨床研究会にて症例発表及び検討会。
高分化型消化器型リンパ腫治療中の猫に腹腔内腫瘤出現および高グロブリン血症(ポリクローナルガンモパシー)発現。
高分化型(低悪性度)から低分化型(高悪性度)への転化、もしくは、FIP(猫伝染性腹膜炎)dryタイプ発現の可能性が考えられた。
腹腔内腫瘤は細胞診の結果、無菌性脂肪識炎もしくは肉芽腫性脂肪識炎であり、それに伴うグロブリンの上昇の可能性が示唆された。
腫瘍性疾患の動物ではこのような腫瘤の偶発的な発現が認められることがあり、現状直ちに低分化型への転化やFIPを強く疑うものではないが、免疫異常によるものの可能性が考えられ、食欲低下などの臨床症状も認められたため、低分化型への転化の前駆状態の可能性もあるため、高分化型消化器型リンパ腫への治療強度を上げることなった。現在、グロブリンも下がってきており、改善傾向となっている。
獣医師 三谷壮
