ワンちゃんの飼い主様へ

ワンちゃんとの毎日が
健やかでありますように
ワンちゃんとの生活は、喜びや楽しさがあふれる一方で、健康管理やしつけ方、毎日のケアなど、飼い主様が知っておくと安心なポイントがたくさんあります。ワンちゃんは言葉で体調や気持ちを伝えることができないため、日々の小さな変化に気づき、健康を守るための習慣づくりがとても大切です。
このページでは、初めてワンちゃんを迎える方から長年暮らしているご家庭まで、安心して読み進められるよう、役立つ情報をわかりやすくまとめています。ぜひ、ワンちゃんとの毎日をより豊かにするヒントとしてご活用ください。
初めてワンちゃんを迎える方へ
ワンちゃんとの生活が始まると、飼い主様には「安全」「健康」「しつけ方」「生活リズム」の4つを整える必要があります。
最初の準備がうまくできると、その後の暮らしがとてもスムーズになります。
お家の環境づくり

ワンちゃんが安心できる”居場所”を作ることが大切です。
特に誤食は、犬の事故の中でも非常に多く、チョコレート、タマネギ、ぶどう、薬、紐、スポンジなど、身近なものでも危険があります。初めて迎える際は、必ず室内を一度チェックしてあげてください。
- 寝床(静かで落ち着ける場所)
- クレートまたはケージ
- 水飲み・食器
- トイレシーツ
- 誤飲しそうな物を床に置かない
生活リズムを整える

ワンちゃんは「習慣」で安心する動物です。
「食事時間」「散歩時間」「お昼寝」「休息のタイミング」
これらが毎日大きく変わらないことで、安心して生活できるようになります。
お散歩デビューの準備

子犬の場合、混合ワクチンの接種が完了するまでは外での散歩は控えましょう。
ただし「社会化」の観点から、抱っこで外の音や景色を見せる”抱っこ散歩”は非常に有効です。
トイレトレーニングの基本

最初は成功より失敗の方が多くて当然です。
成功したら大げさに褒めてあげ、叱らないことがポイントです。
トイレの回数、タイミングの観察(寝起き・遊び後・食後)が大切です。
「しつけ方」で子犬期の”社会化”が未来の性格をつくります

ワンちゃんのしつけ方で最も重要な時期は、生後2〜4ヶ月の「社会化期」です。この時期に経験したことは、その後の性格や行動の基盤となります。
社会化が十分に行われないと、「人や犬に吠える」「音に過敏になる」「散歩を怖がる」「家族と離れられない」などの問題行動につながることがあります。
逆に、社会化期に多くの経験をしているワンちゃんは、落ち着きがあり、環境への適応力も高くなります。
将来の困りごとを防ぐためにも、子犬の頃のしつけ方はとても重要です。
社会化期に『パピークラス』への参加をお勧めします

生後3週間から14週間までをピークとし、1歳までの間は、ワンちゃんと人間の社会的なルールを学ぶための大切な時期です。幼いころの生活環境はワンちゃんの性格に大きく影響を与えます。 この時期にしつけをしっかり行い、飼い主さんとの絆を深くする事で、立派な大人のワンちゃんになる事ができます。 人間社会のルールも身につけることが人と生活するうえで大切なことです。
葉山どうぶつ病院では、子犬が安心して学べる 「パピークラス」 を開催しています。外部の専門トレーナーを招き、院内で定期的に実施している点が大きな特徴です。
パピークラスとは?

当院では家庭犬しつけインス卜ラクターと一緒に、楽しく効果的なレッスンを行い、ワンちゃんとの穏かで楽しい暮らしを送るためのお手伝いをさせていただきます。家族以外の人に触れてもらう事で、色々な刺激を受け学習をしたり、病院でパピークラスを受講することで、病院に慣れ、来院がスムーズになります。また、ワンちゃん同士の遊びを通して、コミュ二ケ一ションを学んだり、人間社会のルールも身につけることが人と生活するうえで大切なことです。
パピークラスで学べること
- 社会化トレーニング
- 人・物音・他犬・環境に慣れるための練習。
将来の問題行動の予防に非常に効果的です - 基本のしつけ方
(プロの指導) - 「おすわり」「まて」「呼び戻し」「アイコンタクト」「落ち着く練習」
家庭での練習方法も丁寧に教えてくれます。 - 困りごとの相談
- 「甘噛み」「吠える」「トイレの失敗」「留守番が苦手」などのお悩みに対し、外部トレーナーが専門的にアドバイスします。
- 触られる練習
(ハンドリング) - 体を触られることは、診察やトリミングで欠かせません。
子犬のうちに慣れておくことで、病院・トリミングサロンでもリラックスできるようになります。
参加するメリット
小さい頃の経験が、成犬期〜シニア期までのストレス量を大きく左右するため、パピークラスはワンちゃんの一生に役立つ”投資”と言えます。
- 社会化不足による問題行動を予防
- 飼い主様が正しいしつけ方を学べる
- 病院に慣れ、将来の診療がラクになる
- プロトレーナーに気軽に相談できる
- 家庭での接し方の質が上がる
ワンちゃんが毎日を健やかに過ごすために

ワンちゃんの健康を守るうえで、毎日の生活習慣はとても大切です。病気の予防にも、しつけ方の定着にも、日常の積み重ねが大きく影響します。
ここでは、今日からすぐに取り入れられるケアのポイントをまとめています。
食事と栄養管理:体をつくる”毎日のごはん”が健康の基礎になります
ワンちゃんの年齢・体重・体質・運動量によって必要な栄養は異なります。
特に犬では、「肥満」「偏食」「人の食べ物の誤食」が非常に多いトラブルです
食事管理の基本
-
定時・定量で与える
-
体重変化をチェックしながら調整
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おやつは総摂取カロリーの10%以内
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人の食事を与えない
(味付け・塩分が強すぎるため) -
水分補給
散歩後は必ずお水を用意しましょう
犬に危険な食品の例

- チョコレート
- ネギ類
- ぶどう・レーズン
- キシリトール
- 鶏の骨(裂けて胃腸を傷つける)
お散歩:犬の健康に欠かせない“こころと体”のケア

運動量は犬の大きさ・犬種によって大きく違います。
散歩は排泄のためだけではありません。外の刺激が精神的な発散になり、問題行動の予防にもつながります。散歩の際は以下のポイントに気を付けましょう。
- 毎日、朝と夕方に時間を取る
- 夏場はアスファルトの温度に注意
- 冬場は冷えによる関節痛にも注意
- 強く引っ張る子はハーネスの使用も検討
歯磨き:犬の健康寿命を伸ばす”最重要ケア”

ワンちゃんの 歯周病発生率は、3歳以上で80%以上 と言われており、最も多い病気のひとつです。口臭・歯石・歯ぐきの腫れは、初期のサインです。
歯周病は口の問題だけではなく、心臓や腎臓へ影響を及ぼすことがあるため、非常に重要なケアです。
皮膚・被毛のケア:犬に多い皮膚トラブルを予防する

犬は皮膚病が非常に多い動物です。定期的なブラッシングが欠かせません。かゆみ、赤み、フケ、脱毛などは早めの対応が必要です。
アレルギー体質のワンちゃんには、シャンプーの種類や洗い方の指導を行いますので、ご相談ください。
メンタルケア:犬にも”心のケア”が必要です

ワンちゃんは環境の変化や家族の感情に敏感で、ストレスを感じると問題行動につながることがあります。
ストレスのサインは、「よく吠える」「家具をかじる」「過度に舐める」「食欲が落ちる」「寝てばかりいる」などがあげられます。
散歩・遊び・家族とのコミュニケーションを増やすことで改善することもあります。
「予防医療」ワンちゃんの健康を守る”大切な習慣”

ワンちゃんが長く健康に過ごすためには、毎日のケアに加えて 「病気を未然に防ぐ」予防医療が欠かせません。
特に犬の場合、ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防、狂犬病予防接種(義務)は必須のケアです。
予防をしっかり行うことで、命に関わる重篤な病気の多くを防ぐことができます。
混合ワクチン(5種・10種)

犬の感染症は重篤化しやすく、命に関わる病気も多いため、ワクチンは非常に重要です。
成犬は1年に1回の接種が目安です。生活環境や犬種、体質によって接種スケジュールを調整します。
狂犬病予防接種(年1回・義務)

法律により 毎年1回の接種が義務付けられているワクチンです。
日本では発生していませんが、世界ではいまだ多くの国で深刻な病気であり、もし国内に入ってきた場合は非常に危険です。
市区町村への登録や接種証明が必要となりますので、毎年確実に受けるようにしましょう。
フィラリア予防:犬で最も大切な予防のひとつ

フィラリア(犬糸状虫)は、蚊が媒介する寄生虫で、心臓や肺の血管に住み着き、重度の症状を引き起こします。
治療が非常に難しく、命に関わる病気です。神奈川県では、5月〜12月まで予防薬を継続するのが一般的です。
予防薬の種類は、「おやつタイプ」「滴下タイプ」「注射タイプ」など体質に合わせて選べます。
毎月1回の投薬を続けることで、しっかり予防できます。
ノミ・マダニ予防(通年が理想)

ノミやマダニは皮膚に寄生するだけでなく、「バベシア症」「マダニによる感染症」「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」など、恐ろしい感染症を引き起こすことがあります。
特に神奈川県は自然も多く、散歩中にマダニがつくリスクがあります。
当院では、外出する犬は 通年予防(年間を通して)を推奨しています。
健康診断(年1〜2回)

若い頃は年1回、7歳を過ぎたら年2回の健康診断が理想です。
症状が出る前に見つけることで、治療の選択肢が大きく広がります。
年齢別の健康管理
ワンちゃんの体は年齢によって大きく変化します。
ここでは、犬種・体格を問わず共通して大切なポイントをまとめました。
1〜6歳:成犬期
最も活動的で元気な時期です。ただし、見た目は元気でも体の中では少しずつ変化が始まっています。
若いうちから”健康管理の型”をつくることで、シニア期の負担が大きく減ります。
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気をつけたいポイント
- 肥満の予防(犬の生活習慣病の入口)
- 歯磨き習慣をつける
- 皮膚トラブル
- 外耳炎
等もご連絡ください。
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おすすめの健康管理
- 年1回の健康診断
- 食事・運動量の見直し
- 生活リズムの安定
6歳~:シニア前期
6歳を過ぎると、内臓や関節の変化がゆっくり現れ始めます。すぐに症状が出ないため、”気づきにくい不調”が多い時期です。
6歳は”まだ元気”に見えますが、実は健康管理の分岐点です。
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気をつけたいポイント
- 関節の痛み
- 腎臓・肝臓の数値変化
- 歯周病
- 皮膚の乾燥
- 体重増加
等もご連絡ください。
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おすすめの健康管理
- 年2回の健康診断に切り替える
- 関節ケア(サプリやフードの見直し)
- 散歩後の疲れ方を見る
7歳~9歳:初期シニア
見た目は若くても、体の機能はゆっくり低下していく時期です。
早期発見できれば治療の負担を大きく減らせます。
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気をつけたいポイント
- 歩くスピードが落ちる
- よく寝る時間が増える
- 少し動くと疲れやすい
- 体重が増える/減る
- 飲水量の変化
等もご連絡ください。
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なりやすい病気
- 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)
- 内臓疾患
- 腫瘍
- 認知機能の変化
10歳~:高齢期
高齢期は一段と変化が出やすくなります。元気そうに見えても”いつもと違う”サインを見逃さないことが大切です
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気をつけたいポイント
- 散歩の距離より”質”を大切に
- 暑さ寒さに敏感になる
- 認知症の初期症状を見逃さない
- 食べ方・飲み方の変化
- トイレの失敗
等もご連絡ください。
-
おすすめの健康管理
- 3〜6ヶ月に1回の定期チェック

ワンちゃんの飼い主様へ
ワンちゃんの健康は、「しつけ方・日常のケア・予防医療・年齢ごとの健康管理」の積み重ねによって守られます。
葉山どうぶつ病院では、1950年から積み重ねてきた診療経験と、現代の獣医医療に基づいた知識をもとに、伴侶動物とご家族の暮らしを支えています。「初めてワンちゃんを迎えたときの不安」「しつけ方やパピークラスの悩み」「毎日のケアのこと」「年齢による変化」「病気の心配ごと」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
ワンちゃんとご家族が、笑顔で穏やかに過ごせる毎日のお手伝いをいつでもさせていただきます。