真性半陰陽の犬の避妊手術及びペニスの形態をした陰核部分の切除

メスの形態をした半陰陽の6か月のビーグルが、「陰部から突出したものをかなり気にして舐めたり、お尻をこすったりしている。不妊手術と一緒に突出したものを切除して欲しい」とのご希望があり、近医では手術ができない為、大学病院を紹介されたが、お知り合いのご紹介もあり、できれば当院で実施していただきたいと言うことで来院した。当院では以前に仮性半陰陽の手術経験はあるが、今回もそれと同様とは限らず、生殖器の形態も一様ではないこともご説明した上で実施した。子宮と卵巣の位置にあり、摘出した生殖器の病理組織検査結果:卵巣様組織は卵精巣(卵巣組織と精巣組織が共存している状態)であり、真性半陰陽と考えられる。膣から突出していたもの:陰茎骨を形成しているが、ペニスの正常構造の確認がされない発生異常組織。

 

 

 

膣から突出しているペニス様突起物

 

 

 

 

 

 

 

矢印は陰茎骨

 

 

 

 

 

卵巣と子宮のように見える生殖器

 

 

 

 

 

会陰部切開とペニス様突起物の切除

 

 

 

 

 

 

ペニス様突起物の切除

 

 

 

 

 

 

 

縫合を終えた時点の写真

 

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