ヤーパンヘール社主催のホモトキシコロジーの症例発表会で院長が講演(院長)

11月12日(日)12:00~17:00新宿にある小田急センチュリータワーで私が講師として講演した。病院の紹介とホモトキシコロジーの症例発表、そしてGPUA の説明とご寄付のお願いまでさせて頂いた。また工藤社長が講演後に休憩時間を設けていただいたり、コーナーにブースを設置して頂いたので、GPUAの寄付金も集まり、新たに募金箱を病院に設置していただけるという先生も数人いらっしゃって、ヤーパンヘールの工藤社長には大変お世話になった。

葉山町防災訓練に参加(院長)

11月11日(土)12:30~上山口小学校にて葉山町防災訓練が行われた。1か月程前に葉山町教育委員会研修室にて行われた打ち合わせ会にも獣医師会代表として出席し、内容を聞いていたが、細かい内容についての説明がなかったため、当日現地でどのようにするかを町役場の職員の方に聞いて実施することになった。町役場の担当者の説明ではペット同伴者は受付を済ませたら、ペットの検診をしてテント小屋のケージに収用し、飼い主は災害テント場所で宿泊になるそうだが、実際の震災時には獣医師自体がすぐにそこに来て診察は不可能なはずですし、獣医師会の協定の中には含まれていない。また飼い主と離れてテント小屋のケージに入れられた犬はまず大人しくしていないので、自治体から犬の収容を断られる可能性がある。実際にやってみると分かって、改善しなければならない内容がいくつも出てくる。                           またおそらくペットと同伴での非難は車内でということもやむを得ないのではないかという意見が獣医師会の災害担当者の中に出ていた。

三獣医師会合同学術講習会に出席(安・小林)

11月3日(祝)藤沢市明治市民センターにて14:00~17:00麻布大学小動物内科学研究室准教授の久末正晴先生より、免疫介在性疾患の治療成績を上げるには(正しい標準治療から再生医療の応用まで)という内容のセミナーを受けてきた。免疫介在性溶血性貧血・血小板減少症の標準治療や積極的治療、さらに細胞療法を用いた新たな治療法についても解説があった。

第19回飼い主様向けセミナーが成功裏に終了いたしました。(院長)

10月29日、当院の動物看護師・北口めぐみが講師で『ワンちゃんの老化に伴う行動の変化と日常生活のケアについて』と題して講演した。動物が年を取ってきた時に色々な老化現象が見られてきますが、それが本当に老化なのか、あるいは老化に伴う疾患の症状なのかを見極める方法やそれに対する対処や治療法についてをお話させていただいた。特に寝たきりなってしまった場合の介護の仕方や介護グッズに皆さんご興味を持たれ、介護グッズのいくつかの実物を展示し、実際に見て触っていただきましたし、良質なペットシーツなどのサンプルや各種パンフレットをお持ち帰りいただいたき、大変有意義なセミナーとなった。その際のスナップ写真が下。

第7回グリーフケアセミナー終了

10月15日(日)午後、スタッフ継続セミナーとして阿部美奈子先生による第7回目のグリーフケアセミナーを受講した。今回はターミナルケアについての実際例を検討しながらの勉強になった。動物がターミナルを迎えるという事は、動物自身は現実を受け入れて頑張っていますが、飼い主様の方が色々な経験(以前他の動物での悲しい経験やネットや知り合いからの情報等々)や不安材料をたくさん抱えている場合があり、動物と接する際にその不安さ(飼い主の表情・声のトーン・いつもの名前の呼び方など)がセンシティブな動物はその変化を感じ取ってしまいます。そうなるとお互いが不安や恐怖を抱えながらターミナルを迎えてしまいます。ですから飼い主の方はもちろん、動物病院のスタッフも動物目線で考えることと、皆んなが動物の身体的苦痛へのケアと同時に精神的苦痛のケアを考えて行っていく必要があります。今回我々スタッフは治療を受ける動物の心を癒すアイデアをたくさん教わりました。

イヌからヒトへ感染したSFTS「重症熱性血小板減少症候群」(院長)

世界で初めての犬から人へマダニによるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」が徳島県で報告があり、マスコミにも紹介された。新聞各社の説明を参考にして下さい。

〈新聞から〉

世界初、飼い犬から人へマダニ感染症 徳島の男性

   2017/10/11 09:51(徳島新聞)

  

 徳島県は10日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群

(SFTS)」に、県内の40代男性が飼い犬を介して感染、発症していたと発表し

た。県によると、犬からの感染確認は世界初。男性と犬は既に回復している。

 男性は飼っている中型犬(4歳、雌、雑種)の体調が優れないため、6月3日に県

内の動物病院を受診。軟便や血便、発熱などの症状があり、山口大の検査を経て同下

旬、SFTSと診断された。

 男性も同中旬に38度台の発熱や嘔吐、下痢の症状が出たが1週間ほどで回復。動

物病院と山口大が因果関係を疑い、9月に入って国立感染症研究所が男性の血液を調

べた結果、感染していたことが9月下旬に判明した。

 男性にマダニにかまれた痕はない。犬にかまれてもいないが、看病する際に手で餌

をやるなどしており、ウイルスに汚染された唾液や便を介して感染した可能性があ

る。

 犬は室内で飼育しており、散歩で外出した際にマダニにかまれたとみられる。県に

よると、犬の発症が確認されたのは国内初。

 SFTSは国内で2013年に初めて患者が確認されてから全国で303人の患者

が報告され、うち59人が死亡。県内でも23人が感染し7人が亡くなっている。哺

乳動物からの感染確認は珍しく、昨年、野良猫にかまれた西日本の50代女性が死亡

したのが初めての感染事例で、今回が2例目。

 県は「発症していない犬や猫からの感染は心配ない」とした上で、同じ布団で寝る

などペットとの過剰な接触に注意を呼び掛けている。相談窓口は県動物愛護管理セン

ター〈電088(636)6122〉。

 

 <厚労省>徳島の男性がマダニ感染症に飼い犬通じ感染、発症

10/10(火) 19:19配信 (毎日)

 

 ◇「重症熱性血小板減少症候群」 男性も犬も現在は回復

 厚生労働省は10日、徳島県内の40代男性が今年夏、マダニが媒介するウイルス

感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に飼い犬を通じて感染、発症した

と発表した。男性も犬も現在は回復している。

 動物を介した感染では、7月に野良ネコにかまれ死亡した例が確認されたが、ペッ

トを通じた感染の確認は初めて。同省は体調不良のペットとの過剰な接触を控えるよ

う注意喚起している。

 厚労省によると、6月初旬に、ペットの大型犬(雑種メス4歳)が発熱するなど元

気がなくなり、動物病院に行った。一方、男性も1~2週間後に発熱や激しい下痢な

どの症状を訴えた。

 その後、検査で飼い犬の感染が分かったため、国立感染症研究所が男性の検体も調

べ、犬から男性への感染が判明した。厚労省は、マダニにかまれた犬の体をなでたり

さすったりしたことが感染の原因とみている。

 SFTSはマダニが持つウイルスに感染する病気。致死率が高く、国内では初めて

患者が確認された2013年以降、303人の発症が確認され、59人が死亡してい

る。発症は西日本が多く、死亡はすべて50代以上。感染後6日~2週間で発熱や嘔

吐(おうと)、下血などの症状が出る。

 厚労省の担当者は「健康なペットからは感染しない。ペットが体調不良になったら

接触を控え、直ちに動物病院を受診してほしい」としている。【山田泰蔵】

  

マダニ感染症、ペットから人に感染 世界で初確認 徳島

 10/10(火) 19:23配信 (朝日)

 

 マダニが媒介する感染症として知られる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に

ついて、厚生労働省は10日、徳島県で飼い犬から人に感染し、発症したと発表し

た。いずれも発熱などの症状が出たが、現在は回復している。ペットから人への感染

が確認されたのは世界で初めてという。

 厚労省などによると、今年6月、徳島県内の40代男性が飼っている4歳の雑種犬

に、発熱や血便などの症状が出て、SFTSウイルスが検出された。県や国立感染症

研究所の調査で、飼い主の男性も同月、発熱や下痢などを訴え、1週間の点滴治療を

受けていたことが判明。男性の血液からSFTSウイルスの感染を示す抗体が検出さ

れた。

 男性にマダニにかまれた痕跡はなく、感染研は男性が犬の世話をする中で唾液(だ

えき)が手に付着し、目などの粘膜を通じて感染した可能性が高いとみている。厚労

省は体調不良のペットを世話する際に体液に触れた場合は、手をよく洗うよう呼びか

けている。感染研の西條政幸・ウイルス第一部長はペットのSFTS感染はまれだと

して、「健康なペットでは過剰に心配する必要はない」と話している。

 SFTSは春から夏、秋にかけて発生することが多い。国内では2005年以降今

年9月27日現在で303人が発症し、うち59人が死亡。多くはマダニにかまれて

発症したとみられるが、今年7月には野良猫にかまれた女性が死亡していたことが明

らかになった。(野中良祐)

  

マダニ感染症、「犬から人に」…国内初確認

 10/10(火) 20:22配信 (読売)

 

 マダニを介してうつるウイルス性の「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)を

発症したペットの犬から飼い主が感染したと徳島県が10日、発表した。

 犬から人への感染が確認されたのは国内で初めてという。飼い主も犬も症状は回復

している。

 徳島県によると、感染したのは県内に住む40歳代の男性。6月上旬、飼っている

雑種の雌犬(4歳)に発熱や血便などの症状が表れ、動物病院を受診した。SFTS

を疑った獣医師が専門機関に検査を依頼し、SFTSと診断された。

 男性も当時、同様の症状で体調を崩しており、国立感染症研究所(東京)で9月に

血液を調べたところ、SFTSに感染していたことを示す抗体が検出された。

 男性にはマダニにかまれた痕跡がなく、犬になめられるなどしてウイルスが体内に

入ったとみられる。

 徳島県は「発症した犬の唾液やふん便にウイルスが混ざっている可能性もあり、過

剰な触れ合いは控えてほしい」と呼びかけている。

神奈川県医師会と神奈川県獣医師会の合同セミナーに出席(院長)

10月7日(土):横浜にある神奈川県総合医療会館で各専門の先生方からご講演があった。いわゆる「One Health」という考えの基、人と動物の共通感染症に対して、人医と獣医が共有していなければならない知識について再考される内容だった。特に人の臨床医師・馬原文彦先生のダニ媒介性感染症のお話は大変興味のある内容だった。ツツガムシ病や日本紅斑熱はダニ媒介性のリケッチアが原因だが北海道以外の日本全国に発生が見られ、最近よくマスコミにも取りだたされることが多くなってきた重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も東北から南のほとんどの地域で発生しているダニ媒介性のウイルス疾患だ。どの疾患も早期に治療することで大事に至らないが、治療のタイミングが遅れると死亡することも多い疾患だ。

これらダニ媒介感染症の予防は                         ①一般的対処:マダニに対する暴露を避ける(長袖・長ズボン・ダニ忌避剤のスプレー・ペットにも予防)                            ②帰宅後は衣類の管理、お風呂場でダニが付着していないかチェック。付着していれば絶対ちぎり取らないで正当方で処理                               ③1~2週間は体調に注意し、発熱・発疹などの症状が出たら医療機関を受診。その際マダニ暴露の既往を報告。                           ④ペットに対する対策

今の時期はダニの数が一年中で一番多い時期ですので、以上の4つのことに注意して下さい。

ヒトにもペットにも使えるディートという成分が含まれるスプレー式忌避剤があり、殺虫ではなく忌避剤として5~8時間持続し、安心して使えます。当院にもございますので、ご希望の方は医員にご相談ください。

中医学研究会の座学と実習に参加(院長・阿部獣医師)

10月5日(木):東京の京橋にある中草薬・漢方薬のイスクラ産業さんの本社で中医学研究会の脈診についての講義と実習があった。楊先生と相沢先生の講義と実際の犬5頭をモデルに脈診の実習をした。私が中国で勉強した際には脈診の実習はなかったので、非常に興味があった。脈はそれぞれ深浅・遅速・強弱・動態・形態・律動を人差し指と中指、薬指の3本又は2本、チワワなどの超小型犬では人差し指1本で感知しないといけないので、人と違いかなり難しい。とにかく経験がとても大切という事が分かり、端からワンちゃんの股動脈を触診して脈診をとることにした。

秋季動物慰霊祭に参加(院長)

10月1日(日):昭和30年代に湘南獣医師会の先生方が日本で初めて動物の慰霊碑を創りましたが、これが鎌倉の材木座の光明寺の境内にあります。毎年春と秋のお彼岸の時期に合わせて動物慰霊祭を開催しています。毎回数百名の方々がご自分のペットの慰霊の為にお参りにいらっしゃいます。私は受付にいましたので、来賓の方々にご挨拶したり、ご誘導をさせて頂いたりのお役目でした。いつものことですがペットが亡くなった後も当時のことを思い出し、元気だった頃のことを当時の担当の獣医さんにお話しされる方が多かった。

ホームページリニューアルの為しばらくお休みしていました(9月分)

9月3日(日):恒例のバーベキューパーティ。今回は台風の影響で猿島での開催ができなくなり、海の公園で行った。日曜とあって、かなりの人出でにぎやかな雰囲気の中で楽しみました。今回は食べて飲んで、その後昼寝する人もいれば、喋り通しの女性スタッフもいたり、私と安先生は午後は釣りに没頭して、数匹の雑魚が釣れたくらいですが、いつに無くのんびりしました。

9月13日(水):日米協会主催のハガティ駐日大使の歓迎昼食会がホテルオークラで開催された。家内と私たちのテーブルに友人や知り合いの方以外に4人の方が同席されて、お互いに名刺交換をして自己紹介したが、企業のトップで大学の客員教授の方やソリューション事業やITコンサルトの方も多かった。森ビルの役員の方もある方からご紹介された。多方面の職業の方達とお会いできるのが、この協会の魅力でもあるかと思います。写真上はビル・ハガティ駐日大使夫妻と藤崎一郎会長夫妻、下は歓迎ランチパーティー当日のハガティ駐日大使のご挨拶

9月14日(木):午後から第6回グリーフケア院内セミナーを阿部美奈子先生により講義をしていただいた。いよいよ各論に入って動物のターミナルケアと良い看取りというタイトルで始まった。しかし何より大切なのはペットのグリーフケアであり、飼い主やご家族と医療関係者との信頼関係にあることがこれまた大切なことであることを再認識させられた。つまりペットのことをご家族の方達と一緒に考えていくことによって、ペットが心身ともに一番ストレスのない状況にしてあげられる、そのことが大切なのです。

9月15日(金)~17日(日):日本臨床獣医学フォーラムの年次大会がホテルニューオータニで開催された。今年は「One Health」というタイトルの大会でしたので、少し意識して、人と動物の共通感染症などのレクチャーを受けてみた。ヒトと動物の薬剤耐性菌の問題についてや共通感染症であるレプトスピラ症(毎年平均20人の方が感染)やクリプトコックス症についてなどいずれも深刻な問題になってきていることに気づかされた。また当院は統合医療を実施しているが、米国のトップホリスティックの獣医師Dr.Martyの講義を聴くことができた。2時間20分のセミナーだったが、実際の症例を検討しながらのサプリメントなどの上手な使い方を示していただいたので、とても参考になった。また特殊な皮膚疾患として皮膚の薬物有害反応というのがあるが、かなり重症になるものがあるようなので、とても勉強になった。他にも自分で興味のあるレクチャーを複数受講してきた。

9月18日(月・祝):国際ロータリークラブ第2780地区の地区大会が相模女子大学グリーンホールにて開催された。特に印象に残ったのが特別講演でのジュディ・オングさんのお話だった。タイトルは「輝いて生きる」でした。彼女は歌手であり女優・木版画家でもあるそうだが、台湾・香港のチャリティーイベントで東北の大震災の義援金募ったり、歌で結ぶ絆の会で南三陸を訪問したり、ロータリーではポリオ撲滅大使として活躍している。その他にワールドビジョン・ジャパン親善大使や介助犬サポート大使までも務めていらっしゃる方でした。お話がご自分のヒット曲「魅せられて」に関連した裏話からテレビや映画でのお仕事での楽しいエピソードやポリオの現状、さらに介護犬の役割と必要性について分かりやすくお話しいただき、ホロッとしたり笑ったり,感動したり、とても良いお話をきかせて頂きました。

9月24日(日):第18回飼い主様向けセミナー「ワンちゃんネコちゃんの痛みに気づけるように」というタイトルで当院の麻酔科担当の安亮磨獣医師が講師として開催した。今回はグループワークを取り入れたとても有意義なセミナーとなった。         このセミナーの趣旨は、動物には痛みを伴っていてもはっきりした症状を示していないように見えますが、よく観察すると実は痛みがあることを表情として現わしているんだということに気づいていただくことが目的でした。今回もセミナー終了後アンケートを書いていただきましたが、いつもとても有意義なセミナーを聴かせていただき毎回楽しみにしていますというご意見が数件あり、とてもありがたいことだと思いますし、我々の今後のセミナーの実施に際してとても励みになります。いつも熱心に聴いていただき感謝いたしております。下はセミナー中のグループワーク中のスナップ写真です。