投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

高齢犬の肢端部の腫瘍2例

1例目はシュナウザーの前肢肢端が1週間位で急に増大したというもの。2例目はフラットコーテッド・レトリーバーの後肢肢端に感染症があり、抗生剤である程度治癒していたが、最近になって増大してきたと言うもの。1例目は爪周囲の悪性 … 続きを読む

皮下の異物による慢性化膿性炎症

高齢のビーグルが1ヶ月以上に渡って、皮膚炎があると言うことで来院した。実際は毛で隠れていて分かりづらかったが、痂皮が数ヶ所ありその下は硬いしこりになっていた。血様の漿液が漏れているところもあり、慢性炎症の病巣だった。経過 … 続きを読む

14歳ラブラドール・レトリーバーの脾臓の起源不明肉腫(線維組織球性結節)

日常生活で健康上異常のない14歳のラブラドールレトリーバーが健康診断のX線検査と超音波検査で脾臓の腫瘤が見つかり、脾臓の摘出手術を行なった。摘出した脾臓にできていた腫瘤は2ヶ所で大きな腫瘤は起源不明の肉腫という病理組織検 … 続きを読む

前十字靭帯断裂のTPLOによる修復手術

ラブラドールレトリーバーが海岸でボール投げをして遊んでいて、急に左後肢を跛行し、その後も肢を挙上したままになってしまった。触診によりドローワーサインという大腿骨と下腿骨の関節部分でのズレが触知できた。またX線検査での下腿 … 続きを読む

猫の免疫介在性汎血球減少症

最近になって体重が減少、1週間前から元気食欲なく、たまに嘔吐、軟便という主訴で来院。体重は3年前4.7kgあったものが、現在3.7kgに激減していた。血液検査では赤血球数110万/μl、HCT6.3%、総白血球数3070 … 続きを読む

猫の消化器型リンパ腫

13歳の日本猫が2日前から下痢と食欲廃絶で来院した。飼い主によると1ヶ月前より痩せてきたということだった。以前は3kgあったのが現在1.8kgとなっていた。腹部触診で中腹部にマス(腫瘤)が触知された為、ルーチン検査と画像 … 続きを読む

肺挫傷で血胸になったトイプードル

中年のトイプードルが、飼い主の方がご自分の足が不自由だったため、転んでしりもちをついたところにたまたま居て、下敷になり、動けなくなった。病院に担ぎ込まれたときにはショック状態で、舌の色は蒼白で浅い頻回呼吸になっていた。静 … 続きを読む

症状発現から2週間で亡くなった小型犬

12歳のシーズーが5月の健康診断で僧帽弁閉鎖不全による慢性うっ血性心不全がある以外は、ほとんど異常がなく、胸部X線検査(写真①)でも異常がなかったが、8月中旬になって呼吸が荒くなって元気がないということで来院。この時点で … 続きを読む

ラブラドールの顔面神経麻痺に鍼治療で改善。

12歳のラブラドールレトリーバーが、数日前からあまり動かなくなり、顔つきがおかしくなったということで来院。一通りの身体一般検査や血液のルーチン検査やX線検査には特別な異常はなく、左側の顔面神経麻痺のみの症状が見られた。脳 … 続きを読む

中年のミニチュアダックスフントのソケイヘルニア内の子宮蓄膿症

    以前にも数頭経験したことがありますが、今回はKDPで保護されたミニチュアダックスで、公園にリードを縛りつけたまま、捨てられたという可愛そうなワンちゃんでした。恐らくこの様な病気になっていたので … 続きを読む