6歳までのワンちゃん
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ワンちゃんは1〜2歳くらいで性成熟を迎え、心身ともに成犬になります。
1〜6歳までは「青年期」といわれる時期にあたり、健康でアクティブな毎日を送ることができる時期です。

個性の出現

犬

ワンちゃんの1〜6歳は人の年齢に換算すると40歳くらいと言われています。心身ともに大人になってくることで個性が出てくるようになります。

愛犬が好きなことや得意なこと、嫌いなことや苦手なこともハッキリとわかるようになってきます。 問題行動もハッキリ現れてくることがあるのもこの時期です。

子犬のころには物静かで吠えなかったワンちゃんが、車やバイク、ほかの犬や人に吠えるようになったり、人や犬に対して警戒したり、中には急に噛みつくようになる犬もいます。

基本のしつけが大切

しつけについて

歯磨き・シャンプー・爪切り・耳のお掃除など常に清潔に保つことで様々な病気を防ぐことができます。 また、お手入れに慣れていると治療もスムーズに進みます。ご自宅で難しい場合は診察時にご相談ください。

しつけを始める前に

問題行動として寄せられる相談の多くが犬にとっては正常な行動である事があります。しつけの前に犬の欲求が満たされているか見直してみて下さい。

  • 運動は足りているか

    運動不足になると吠える、破壊する、イタズラするなどの問題がでやすくなります。お散歩は毎日たくさん行ってあげて下さい。

  • 遊びは足りているか

    遊ぶ事は有り余る体力を消耗し、また頭を使うことで満足感も得られます。オモチャは様々な素材や種類を選び、少なくとも10個くらいは用意してあげて下さい。

  • 栄養は足りているか

    栄養が足りないと盗み食い、食糞、イライラするなどの問題行動が出やすくなります。ライフステージに合った食事を選び、適正な量を与えましょう。また、食事は一度で済ませるより数回に分けた方が消化に良く満足感も得られます。

  • 留守番が長い

    長時間のお留守番の後飼い主さんが帰宅した際、興奮しすぎて飛びつく、噛み付く、イタズラするなどの問題行動が出やすくなります。

  • 安心して休める場所があるか

    一年を通して快適な温度、湿度が保たれ、誰にも邪魔されずにリラックスができるところを用意してあげましょう。

  • 病気が隠れていないか

    痛みや痒み、身体の違和感から攻撃性が高くなったり、排泄の失敗などが出る事があります。

  • 家族内でしつけの方向性が定まっているか

    家族それぞれの対応が違うと混乱を招きます。家族内でしっかり話し合い、一貫したしつけを行って下さい。

  • トイレは綺麗で大きさが合っているか、いつでも排泄できるようになっているか

    トイレは常に清潔にし、大きさは犬がくるくる回った時に全身が入れるくらいにして下さい。外で排泄させている場合は季節や年齢よって排泄の回数は変わります。それぞれに合ったタイミングで外に連れ出し、排泄の後はマナーを守り、きちんと片付けて下さい。

しつけの方法について

数十年前までは「叱るしつけ」が主流でしたが、近年では「褒めるしつけ」が効果が高く、副作用も少ないと科学的に立証されました。また、家庭犬と人との間に服従関係や体罰は必要ありません。お互いに信頼関係を築けるよう優しく接してあげましょう。飼い主さんの事が大好きなワンちゃんは飼い主さんを喜ばせたい一心で一生懸命しつけを覚えてくれます。
まずは褒める回数を増やす為に、ワンちゃんが失敗しないよう環境を整えます。そして正しい行動がうまくできるよう褒めながら、導くように教えていきます。

葉山どうぶつ病院ではJAHA家庭犬しつけ方インストラクターの先生をお招きし、パピークラス、ジュニアクラス、プライベートレッスン、しつけの相談などを行っております。
何かお困りの際にはお気軽にご相談下さい!

1歳ごろの体重の維持を

ワンちゃんは1歳頃の体重がベスト体重だといわれています。(超大型犬だと2歳) 1歳のころに比べて体重が増えてきたようであれば、食事やおやつの量に気をつけるようにし、太らせないようにしましょう。

この時期に太らせてしまうと、運動量の減るシニア世代になってからダイエットさせることは非常に困難です。

避妊・去勢手術についても検討を

将来的に子供を作る予定が無い場合には、将来発生する病気のリスクを軽減することを目的として、早い時期の不妊手術をお勧めしています。

メリット
避妊手術(女の子)

① 特有の行動の減少

発情時特有の神経質な状態や鳴き声の減少、出血がなくなります。

② 病気の予防(乳腺腫瘍・子宮蓄膿症)

ワンちゃんの乳腺腫瘍の発症率は人の3倍と言われています。初回発情前の避妊手術で乳腺腫瘍の発生率が0.05%になります。またその次の発情までの手術で8%となります。  『子宮蓄膿症』は避妊手術を受けていないワンちゃんが7歳以降に多く発症する病気です。

去勢手術(男の子)

① 縄張り意識の減少

マーキングやマウンティング、攻撃性の減少が期待できます。

② 病気の予防(精巣腫瘍・前立腺肥大)

特に前立腺肥大症は、去勢していないワンちゃんが7歳以降に多い病気です。

デメリット
共通

エネルギー代謝が落ち太り易くなります。

・手術前に比べ、20〜30%もエネルギー代謝が落ちるといわれています。

・食事や運動といった管理で体重を維持することが必要になります。

手術のタイミングについて
避妊手術(女の子)

生後6ヶ月程度で手術を行います。初回の発情までに行うことが理想的です。

去勢手術(男の子)

生後6ヶ月程度で手術を行います。性成熟がくる時期やマーキングを始める時期が生後6か月以降と言われているためです。

定期的な健康診断の受診を

1〜6歳までの時期は、「愛犬が病気にならないと動物病院に行かない」ということも多いと思います。
しかし、稀に若いうちから何らかの病気が発症していたり、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行している場合もあります。また、6歳を過ぎたころから何らかの病気になる可能性もぐんと上がります。6歳を過ぎたら、年に1度の健康診断を受けましょう。