投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

猫の下顎の有茎皮膚弁(フラップ)による皮膚移植手術

2歳の日本猫が喧嘩による外傷が化膿して、排膿後大きな哆開創になって来院した。外用処置を続け、10日経っても際立った改善を示さないため(写真①)、飼い主の方と相談の結果、出来るだけ早い治癒をご希望のこともあって、皮膚の形成 … 続きを読む

8歳の犬の先天性耳道閉鎖

症例は8歳のイタリアングレイハウンドで、飼い主によると子犬の時から右耳の穴が無かったが、今まで何も異常なく経過してきた。ところが3ヶ月ほど前から右耳の辺りをさわると怒って咬み付こうとしたり、口を開けることが出来なくなって … 続きを読む

肛門狭窄が原因だった下痢症の猫に肛門形成術

9歳の猫が何ヶ月か前より、いつもゆるい便をしてお尻を汚しているという主訴で来院した。長毛の猫だったため、乾いた糞と被毛で肛門部が隠れていて飼い主は気がつかなかったようだが、肛門がかなりの狭窄をしていて、鉗子の先がやっと入 … 続きを読む

犬の脾臓の起源不明肉腫

8歳半の雌のヨークシャーテリアが膝の上から落ちてから具合が悪くなったという主訴で来院。元気消失、粘膜貧血色、腹部膨大、腹部の触診で前腹部から中腹部にかけてのマス(腫瘤)の触知。血液検査では重度の貧血と白血球(好中球)増多 … 続きを読む

ミニチュアダックスの乳腺腫瘤摘出のために検査して見つかった肺癌

14歳のミニチュアダックスフンドの左第2乳腺に1cm程のしこりがあり、病理組織検査を目的に切除バイオプシーをすることになった。 麻酔をする手術は必ず術前検査をしますが、血液検査では完全血球検査と血液化学検査をしたが、以前 … 続きを読む

重度子宮蓄膿症に膀胱結石と胆石を伴った13歳のミニチュアダックスフンド

未避妊のミニチュアダックスが1週間前から元気食欲無く、水ばかり飲んでは嘔吐するという症状で来院。体温は低下ぎみで、脱水があり、かなり痩せていた。また椎間板ヘルニアの手術を3年ほど前に受けており、排尿、排便がうまくできてい … 続きを読む

ジャーマンシェパードの胃捻転症候群による緊急手術

雄の10歳のジャーマンシェパードが1ヶ月前に嘔吐があって来院した時はレントゲン上も異常なく、対症療法のみで、2日程で嘔吐も食欲も改善してその後も異常がなかったが、今回は2日前から元気食欲なく、昨晩から全く食べなくなったと … 続きを読む

シーズーの尿路結石による尿閉で重度の腎不全を起こした症例

8歳の雄のシーズーが3日前から尿が出にくくなり、元気食欲がなくなっていたが、今朝から食欲廃絶、嘔吐、虚脱になってきたということで受診。膀胱は過大に膨満していたため、まずは膀胱穿刺により尿を吸引排出させた。X線検査により、 … 続きを読む

11歳の犬の大腿部皮下にできた悪性神経鞘腫

11歳の雌のイングリッシュセッターが昨年7月に大腿部外側皮下に1センチ程の腫瘤があった(写真①)が、最近になって大きくなってきたということで来院。細胞診をしてみると非上皮系の悪性腫瘍を疑わせる所見が得られた為、口腔内の第 … 続きを読む

口唇の悪性黒色腫と皮膚の黒色腫

どちらも10歳を超えたミニチュア・シュナウザーとポメラニアンでしたが、同じような黒い色素を伴った腫瘤でした。切除バイオプシーの結果はポメラニアンの口唇部の黒い腫瘤(写真②)が悪性黒色腫(メラノーマ)で、臨床的悪性度が極め … 続きを読む