日別アーカイブ: 2012年7月12日

猫の腎臓のリンパ腫

    7歳の日本猫さんが元気食欲なしということで、来院しました。血液検査で腎臓の検査が中等度の異常、肝臓が重度の異常を示しました。触診でもレントゲンフィルム(上の写真)でも腎臓の腫大とやや凹凸のある形態がわかります。       そこで腎臓と肝臓の超音波検査と腎臓の針生検をしました。超音波検査では腎臓の腫大と皮質および髄質の構造が不明瞭、肝臓のわずかな腫大と胆嚢内の胆泥や胆管壁の肥厚、胆管の蛇行と血液検査結果から胆管肝炎の疑い。腎臓の針生検による細胞診では腎臓にはありえないほどのリンパ球及び幼若リンパ球が存在した(上の写真)結果から、この子の腎臓はリンパ腫というガンであることが分かりました。  

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。

骨髄検査が必要な病気

      重度な貧血(赤血球のPCVが15%)を呈した猫さんの血液塗抹標本で、総白血球数が3600(正常値10000位)で、その内好中球は2600と低い数値でした。また血小板も18000(正常値200000)と低値でしたので、骨髄内の赤血球系(赤芽球系)と白血球系(骨髄球系)そして血小板(巨核球系)の3系統を検査するために、骨髄生検による骨髄の細胞診を実施しました。 その結果、赤血球系(赤芽球系)と血小板(巨核球系)の細胞がほとんど見られず、白血球系(骨髄球系)がほぼ正常に近いことがわかりました。つまり赤血球と血小板が骨髄内でほとんど生産されていないということになります。この子の場合、赤血球のより若い段階で壊されていた。また更に血小板も元の巨核球が非常に少ないので、やはり同じことが起きていた。治療はステロイド剤や他の免疫抑制剤をより協力に使っていく事になる。 このように骨髄の検査は赤血球や白血球、血小板などの異常があるときに、骨髄の細胞診をすることで、骨髄内の血球のいわゆる生産工場のどの段階に異常があるかが分かることになります。                  

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。