月別アーカイブ: 1月 2013

皮膚病診断のための皮膚バイオプシー検査

皮膚病の診断は動物種や年齢、もちろん現症と病歴、そして季節性や生活環境、病変の分布等が参考になり、さらに寄生虫や真菌、細菌の感染症などの鑑別のための検査を実施し、それでもはっきりした原因が分からない時には皮膚のバイオプシー検査を実施いたします。 皮膚バイオプシーの方法はいわゆるパンチバイオプシーといわれる方法が一般的です。先端が円筒形の刃になっており、皮膚に押し当てながら回転させると、円形の皮膚組織が取れます。下の写真はその方法を順に示しています。  

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ブリタニー・スパニエルの上腕骨外側顆骨折の整復手術

ボール投げをしていて勢いあまって、転倒し、上腕骨遠位端外側顆の骨折をしたもので、海面骨用の螺子とピンを使って整復した。術前(右)と術後(左)の写真が下。      

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ボクサーの右大腿部内側の大きなアブセス

  恐らく4~5日前にあったとみられる犬同士のケンカの咬み傷が原因のアブセスと思われる大腿部内側の大きな腫れと熱感および40.2℃の高熱を伴ったボクサーが来院した。その時点では血液検査の結果から敗血症になってきていたため、元気食欲がなく、動きたがらなくなっていた。大腿部外側には数ヶ所の咬まれ傷と思われる痂皮を伴った刺創が存在していたため、その傷から感染を起こしたものと考えられる。針生検を実施したところ白血球(好中球)が大量で細菌の貪食を伴っていた為、アブセス(膿瘍)と診断し、すぐに抗生物質と静脈点滴を始め、全身麻酔下で切開・排膿し、陰圧の状態で吸引廃液ができる装置を装着し、バンデージで固定した。下の写真はそれを順に並べてある。          犬の咬傷は表面は小さな傷でも皮膚の下の組織と血管が顎の力でズタズタになっているため、数日経ってから感染症による化膿が進行してくる。そのため敗血症になって命を落としてしまう例が多々ある。咬まれ傷を負ったら、すぐに病院に連れて行き、皮下の損傷の度合いによっては傷の中をきれいにデブリートして貰った後、全身的な抗生物質の治療を早急に実施することをお奨めいたします。  

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数年前に異物による腸閉塞の手術をした場所に再度腸閉塞

  3年ほど前に異物による腸閉塞で手術をしたことのある小型犬が、プラスチック製の容器の一部を飲み込んでしまい、それが以前手術をした場所に詰まって、腸閉塞を起こしてしまったというもの。下の左の写真が指で示している範囲に異物が閉塞しているところ。中央は腸管の縫合が終わったところ(今回は腸管の断端を斜めに切開して管腔を広げた)。鉗子で示しているところが以前手術をした部位でその下が摘出した異物。今後も消化できない物を飲み込んでしまうと閉塞の危険がありますので、十分な注意が必要です。              

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大型犬の慢性嘔吐を呈した好酸球性胃腸炎

8歳を過ぎた雄のサルーキーが以前(2年程前)から季節の変わり目などに朝方に嘔吐することがあったが、ここ最近夜にも何度か吐くようになってきたという症状で来院。血液検査では好酸球が少し高いという特徴がある以外、生化学検査も全て正常だった。単純X線写真では胃壁がやや肥厚していた程度で特に異常は認められなかった。そこで次に胃の内視鏡検査を実施した。下の写真(胃カメラ)で左は胃粘膜が腫れて胃壁のひだが無くなっているのが分かる。右は粘膜表面に白っぽい点状の小隆起が点在している。        胃の内視鏡検査により数ヶ所の胃粘膜をバイオプシーし、病理組織検査をした結果、好酸球性胃腸炎という診断でした。犬の好酸球性胃腸炎はアレルギー性の原因があると言われており、まずは低アレルギー食に変更する必要があります。症状が軽度であれば、食事療法と胃炎や嘔吐に対する対症療法だけで改善しますが、重度のものであれば、ステロイド剤やその他の免疫抑制剤を使うこともあります。いずれにしても厳密な食事療法が必要です。  

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