月別アーカイブ: 5月 2019

犬の中手骨骨折整復

15歳の小型ミックス犬が、ドアに左前足をはさんでしまった、とのことで来院された。   来院時には左前肢の完全挙上がみられらた。   レントゲン検査では、左前肢の第2,3,4,5中手骨の骨折を確認した 骨折整復の手術は、当院の整形外科担当の長澤先生が行った。 全身麻酔下にてピンニング固定による手術を行った。 (第2指はピン無し、第3指は1.0mm、第4,5指は0.8mmのピンを選択)   また、掌側はハードキャスト(スコッチキャスト)を使用し、ロバートジョーンズ包帯法にて固定した。   術後は定期的に仮骨の増生や骨癒合をレントゲンにて確認し、およそ2か月後にピンを抜去する予定である。   おうちのドアで足やしっぽをはさんでしまう事故には注意しましょうね~!

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。

犬の会陰ヘルニア整復

肛門の横が腫れているとの主訴で、12歳のトイプードル(未去勢雄)が来院された。 身体検査にて左右両側の会陰ヘルニアを認めた。 レントゲン検査では直腸や膀胱などの臓器の逸脱は認められなかった。   ※ヘルニアとは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態     ヘルニア内容は脂肪組織であった。 直腸を支持する筋肉群の萎縮が進行していたが、ヘルニア孔の閉鎖は自己筋組織をもちいておこなった。同時に去勢手術も実施した。       会陰ヘルニアは中~高齢で未去勢の小型犬、または中型犬に多く発生する。   直腸を支持する筋肉群が萎縮、または筋膜間の結合の分離によりヘルニア孔(輪)が発生し、骨盤腔内・腹腔内の組織や臓器が会陰部の皮下に脱出する。   治療には外科的な整復術が必要な疾患である。   整復法の術式は症例によってさまざまで、内閉鎖筋フラップ、半腱様筋フラップ、仙結節靭帯、総鞘膜、ポリプロピレンメッシュなどをもちいて整復をおこなう。   会陰ヘルニアの主な発生要因は、アンドロゲンまたはテストステロンであることが示唆されているため、若齢期に去勢手術を実施することで、会陰ヘルニアを予防または再発を予防することができる。    

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。

猫の扁平上皮癌

左側の口が腫れている、という主訴で13歳のネコが来院された。 口腔内の左側上顎歯肉に腫脹病変部位を認め、その一部は感染により排膿・壊死をおこしていた。     麻酔前スクリーニング検査を実施後、全身麻酔下にて病変部位の組織生検をおこなった。 病理検査の結果は【扁平上皮癌】であった。     扁平上皮癌は、猫の口腔内に発生する悪性腫瘍のなかでは最も多く発生すると報告されている。(発症平均年齢は11.6~13.5歳)     一般的に猫の口腔内扁平上皮癌は犬と同様に局所リンパ節、遠隔部位への転移率は低い。 そのため、病変局所のコントロールがとても重要である。 治療方法は発生部位・病変の大きさなどによってことなるが、早期に発見された症例は外科切除が適応になる。   しかし、診断時にはすでに腫瘍の増殖が進行し、外科切除の適応外になっていることも少なくない。   そのような症例には、疼痛や腫瘍の増大に伴う合併症の緩和目的で放射線療法が適応となる。 しかし、猫の口腔内扁平上皮癌は他の内科治療も含め、治療は困難を極め、全体的には予後が不良である。   当院では、猫の口腔内扁平上皮癌に対し、切除可能であれば外科治療を実施し、そのほかにも内科療法(リン酸トラセニブ、非ステロイド性抗炎症剤)を実施している。   また、自力採食が困難になった症例に対して、飼い主様と相談の上、経食道チューブや胃ろうチューブを設置することもある。    

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。