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左の写真は開腹した時のもので精巣の巨大腫瘤が 捻転していた。右の写真はそれを摘出して、反体側の萎縮した精巣と対比させて示している。病理組織検査の結果はセルトリー細胞腫と萎縮精巣内の精上皮腫。
停滞精巣(陰睾)の犬では正常な犬と比較して腫瘍の発生頻度が約10倍高いと言われています。若いうちに去勢手術をしておくことが、とても大切なことがお分かりいただけましたでしょうか。
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左の写真は開腹した時のもので精巣の巨大腫瘤が 捻転していた。右の写真はそれを摘出して、反体側の萎縮した精巣と対比させて示している。病理組織検査の結果はセルトリー細胞腫と萎縮精巣内の精上皮腫。
停滞精巣(陰睾)の犬では正常な犬と比較して腫瘍の発生頻度が約10倍高いと言われています。若いうちに去勢手術をしておくことが、とても大切なことがお分かりいただけましたでしょうか。
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![]() 上の写真は数ヶ月前からかなり大きくなってきたという肛門周囲の巨大腫瘍。これだけ大きな腫瘤でも病理組織検査の結果、良性の腫瘍である肛門周囲腺腫でした。 |
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左の写真は右奥に黒いウサギさんがいますが、その左側に赤い血尿をしているのが、お分かりでしょうか?この血尿が数ヶ月間、間欠的に続いていたそうです。レントゲンと超音波(エコー)検査で子宮に腫瘤と液体の貯留が確認できたため、卵巣子宮全摘出術をしました。右の写真がその摘出した卵巣と子宮です。子宮には子宮内膜静脈瘤出血を伴う子宮内膜炎があり、大量の血液が溜まっていました。術後は経過も良く、出血は無くなり、元気も取り戻し、健康そのものになった。ウサギの血尿の原因は子宮の疾患では子宮癌が最も多いのですが、子宮内膜静脈瘤は時々見られるもので、かなりの出血を伴います。原因は良くわかっていませんが、先天的異常の関与が疑われています。 |
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![]() ![]() ![]() 上の段の左は血腹となっていた腹腔で、腹壁に黒い血腫様の腫瘤が見られる。下の段の左は横隔膜にべったりと葡萄の房のような血腫状の腫瘤が多数見られた。中央は横隔膜にびっしりついていた腫瘤をお見せしている。実はこれが病理組織検査の結果、血管肉腫と言う診断がついた腫瘤で、腹腔内の出血はこの大きめな腫瘤からのものでした。腹腔内に貯留していた血液様の液体には、右の写真にあるような非上皮系の腫瘍細胞がかなりたくさん見受けられました。
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![]() ![]() 左は術前で鼻鏡部から上唇部にまで及ぶ腫瘍(術後病理組織検査で扁平上皮癌)。右は術後約1ヶ月後の写真。現在は4週間に1回の抗癌剤の治療を継続しています。とても元気で食欲も旺盛で、体重が増えてきました。 |
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乳腺部に腫瘤ができていても、必ずしも乳腺の腫瘍とは限りません。この腫瘤は当院で針生検(ニードルバイオプシー)をして細胞診をした結果、肥満細胞腫であることが分かりました。肥満細胞腫はグレードⅠとⅡとⅢがあります。それぞれ良性に近いもの、中間、悪性のものとに分けられます。この分類は病理組織検査をして、病理医が診断するもので、その結果をみてから、肥満細胞腫の治療を考えて行きます。ですからまずは手術で腫瘤を切除することから始めます。 |
左の写真は右の第2乳腺と第3乳腺の間の皮下の腫瘤、右の写真は周囲2cm以上のマージンをとり、奥行きは筋膜と筋層を一部切除するまで切除した。筋層と皮下と皮内はPDSと言う吸収性のモノフィラメントの縫合糸を使用。減張縫合を3ヶ所実施している。皮膚縫合はステイプラーという自動縫合器を使用しています。 |
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上の写真は当日午前中の心電図で、心室性頻拍というかなり深刻な状況でした。症状は発熱があり、横になって動かず、意識もうろう、反応なしというかなり危険な状態でした。 |
![]() この写真は上から順に、経時的な変化を示しています。異常な波形(心室性期外収縮)の数が時間と共に次第に減少していくのが、見て取れます。一種類の薬に反応しなかった為、リドカインとプロカインアミドという2種類の薬を併用することでコントロールが出来ました。その後も薬容量を順次減らし、リドカインのみの持続点滴(CRI)とし、さらにその後不整脈治療剤を切ることができ、抗生物質も2種類使っていたので、発熱が続いていたのも改善し、3日後には退院が出来ました。
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![]() ![]() ![]() 18歳という高齢の猫さんが2~3日食欲なく、嘔吐があるということで来院。血液検査で中等度の貧血、白血球(好中球・リンパ球・単球)の増加、慢性腎不全、慢性肝炎が存在することが分かりました。またレントゲン検査(左写真)では脾臓の腫大が認められ、エコー検査(中央写真)では、脾臓に3~4cmの低エコー部がまだらに存在する腫瘤が確認された。さらに血液の塗抹標本により、肥満細胞(右写真)が多数認められたため、脾臓の肥満細胞腫またはリンパ球も増加していることから、リンパ腫も可能性があった為、飼い主の方の意向もあり、高齢と言うことも考慮に入れて、ステロイド治療をすることにした。本日で3日目ですが、本人の状態はすこぶる元気で、食欲もあり、嘔吐も全くない。このあとは通院で慢性腎不全の治療と肝臓の治療を皮下輸液で続けていくことになった。このように老猫さんの場合、ストレスのかかる検査は絶対に避けなければなりませんので、必要最小限の検査により、暫定診断をして、体に無理のないノンストレスな治療を考えていくことになります。
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![]() ![]() 上段の3枚の写真はトイプードルの前肢の両足の撓骨と尺骨が折れているレントゲン写真で中段と下段が髄内ピンによる修復手術をした後の写真です。このワンちゃんは抱かれていた腕の高さ位から飛び降りて、骨折をしてしまったということです。最近のトイ犬種と言われる、特に小型のワンちゃんが僅かな高さから飛び降りたり、落ちたりして骨折するケースが多くなってきております。しかも骨の太さは2mm.~4mm.という細さですので、ピンニングと言う手術をするにしても、髄内ピンが特注の極細の物を使うことになります。
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上の左2枚の写真は胃拡張胃捻転症候群で救急来院したゴールデンレトリバーのレントゲン写真です。胃の位置が180度以上回転して、膨満しています。進行例の主な症状は起立不能、虚脱状態、呼吸速迫、腹囲膨満などです。治療は術前検査をしてから、食道チューブまたは穿刺により、胃の減圧をし、緊急手術により、胃の整復および胃の腹壁固定術を実施します。右の写真は腹壁に胃壁の一部を固定したところをお見せしています。下の2枚の写真は軽度の胃捻転を起こしている犬のレントゲン写真です。胃体部(胃の広い部分)と幽門部(出口側)の位置が逆転し、90度以上の捻転があります。この時点では元気消失、嘔吐、食欲不振程度ですが、この後食事をすると何時捻転が進行し、胃拡張を起こしてくるか分かりません。この場合の予防法はやはり胃の固定術しかありません。 | ||||
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