保護された上腕骨骨折と頭部打撲と思われる神経症状を呈したカルガモ

飛べないカルガモが逗子市役所裏にいて、保護され当院に連れてこられた。症状は左の翼が下がっており、頭部と頚部が上げられず地面にお辞儀をするような状態だった。また胸部の皮膚が5cm四方くらいの擦過傷と一部欠損部があり、出血をしていた。骨折に関しては上腕骨が複雑粉砕骨折をしていた為、手術は不可能と判断した。また左目の瞬目反射が欠損しており、左耳の内部に出血があり、頭部損傷がかなり強かったことを示していた。弱っている様子でしたので、皮下輸液と複合ビタミン、ステロイドの治療を開始した。治療後翌日には根気よく水に浮かしたフードや野菜類を、時々急に意識が戻ったかのように食べ出すようになったので、短時間でも食べる意欲ができのかもしれないので、頻回に体を支えてあげながら、食事を与えている。何とか体力が戻れば、厚木の動物保護センターに連れて行って、その後の治療をお願いするつもりだ。

右の写真は保護中のカルガモ。

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ゴールデンレトリーバーの下顎の悪性神経鞘腫

 中年のゴールデンレトリーバーの頚部が腫れてきたという主訴で来院された。元気や食欲はあり、他の症状は何もなく、血液検査上も大きな異常はなかった。腫瘤の針生検(ニードルバイオプシー)をした結果、非上皮系の悪性腫瘍であることは分かったので、次は飼い主の方とのご相談で切除バイオプシー(腫瘍の外科手術による摘出)を実施することになった。下顎の深部まで腫瘍が入り込んでおり、周囲の浸潤があった為、完全切除にはならなかったが、このことについては飼い主の方のご承諾の上実施した。切除後の病理組織検査は悪性神経鞘腫でしたので、今後の再発は確実にあり得るため、化学療法を選択するか、自然療法やサプリメントでコントロールしていくかの方針をご相談した結果、自然療法をご希望されたため、そちらのあらゆる療法を駆使して治療していくことになった。写真は腫瘤の部位と手術中の経過並びに摘出した腫瘍を示している。

 

 

  

 

 

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フェレットの異物による腸閉塞

若いフェレットが食欲廃絶、嘔吐、元気消失で来院、触診で何か小腸に触れる異物らしいものが物が存在するが、X線検査とエコー検査で確定診断は下せなかったが、静脈輸液による点滴で治療後、手術に踏み切った。開腹により空腸付近に異物を確認、小腸切開により異物を摘出、異物は飼い主も分からなかったが、スポンジの固くなったようなものなので、ビーチサンダルの一部のような固さのものだった。

 

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大型犬の胃捻転

中年齢の大型犬が急に立ちっぱなしで動かなくなり、急にお腹が膨れて呼吸が早くなってきた症状で夜間救急動物病院に行かれた。診断は胃捻転。胃ガスを抜く処置をして、輸液等の救急処置をして、翌朝当院に来院。その時点でもほとんど動けない状態だった.X線検査をして胃がほぼ180度の回転をしていた為、輸液をしすぐに手術になった。まずは胃チューブを入れてガス抜きをした後に開腹し、胃の漿膜から粘膜下織までをフラップ上に剥離し、これを腹壁にトンネルを作ってそこをくぐらせて元の位置にフラップを戻して縫合する。最後にもう一度胃の漿膜と腹壁が密着するように補充の縫合をして、閉腹。あとは通常の皮下織と皮内及び皮膚縫合となる。写真はガスを外から抜いて胃チューブでガス抜きをしてからの開腹時の写真。

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大型犬の上腕骨遠位の非上皮性悪性腫瘍の治療

8歳の大型犬が外傷による急な右前肢の跛行で来院した。整形外科専門担当獣医師の触診やX線検査等の診断で靱帯損傷の疑いがあったため、非ステロイド性の抗炎症剤の内服をしたが、少し改善したものの跛行は相変わらず存在した。X線検査で当初より上腕骨遠位にわずかな骨融解像があったが、その後の検査でその部分がより明確な骨融解となり、さらに外側だけでなく、内側にも骨融解が見られるようになった。それと同時に跛行の程度もより重度になってきた為、腫瘍科の専門医と相談し、数日後に骨のパンチ生検を実施。細胞診と病理組織検査で上腕骨遠位の骨の非上皮性悪性腫瘍という事が分かった。非上皮性悪性腫瘍の中には骨肉腫も含まれるが、確定診断は得られなかった。そこで飼い主の方と相談し、いずれの骨腫瘍も今後の足の痛みが更に悪化して行くことと、それに対処できる痛み止めには限界があること、また骨の悪性腫瘍の為、内臓への転移の可能性が十分考えられるので、早期の内に断脚手術をすることで、痛みをとってあげることができるのと、手術後の抗がん剤の投与で、他への転移した癌細胞を叩いていくことで寿命が伸ばせる可能性があることなどをお話した結果、断脚手術を実施することになった。

 

 

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