月別アーカイブ: 2月 2015

犬の高血圧症の1例

12歳9ヶ月のシーズーが3日前位からふらつくような歩き方で、物にぶつかることがあった。今日は元気も食欲も低下していて様子がおかしいということで来院した。診察した結果、両目の失明が判明し、眼底検査で眼底出血と網膜剝離があり、エコー検査でも網膜の剝離が確認された。そこで血圧を測ったところ、収縮期が234、拡張期が204と重度の高血圧が確認された。ルーティン検査としての血液検査結果は白血球(好中球)増多のみで、それ以外の項目は、血液化学検査を含めて全く異常がなかった。また画像診断ではレントゲン検査で膀胱結石の存在と、超音波検査で右の副腎が1.4cm×2.5cmに腫大、腫瘍化していた。これらのことから副腎髄質の腫瘍である褐色細胞腫と仮診断し、高血圧の治療薬を始めた。その結果、翌日には上が189、下が157となり、3日目には上が158、下が122となって、状態もよくなり、食欲や活動性も出てきた。本来褐色細胞種などの副腎の腫瘍は外科切除が基本になるが、飼い主の方は手術を希望しなかった為、内服薬で降圧剤を内服してゆくことになるが、腫瘍が大きくなるにつれ、内科的にはコントロールが出来なくなってくるでしょう。    

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バレンタインデーに多いチョコレート中毒

14日のバレンタインデーは家にチョコレートが沢山集まっている日、ワンコにとっては格好のオヤツがあちこちにあるわけですから、得意の嗅覚で箱の中に入っていても、少々の高いところにあっても、見つけて美味しくいただいてしまいます。毎年この時期に多いチョコレート中毒ですが、これは犬は人と違ってチョコレートに含まれるテオブロミンの代謝速度が遅いので、大量に食べると害になることからチョコレート中毒といわれます。チョコレートの食べすぎで嘔吐や下痢、多尿、興奮、発熱、不整脈、運動失調、筋肉のけいれん、発作などの症状が見られ、また腹痛や血尿、脱水を引きおこす場合もあります。昨日チョコレートの詰め合わせ1箱とバラのチョコレートを数個食べてしまったワンコが来院し、救急処置として催吐剤の注射で胃内容を全て吐かせる処置をして、ほぼ何の症状も出ないうちに無事に帰宅した。下の写真は食べたと思われるチョコレートの箱と包み紙、そして嘔吐させた内容物。      

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うさぎの毛芽腫とジャンガリアンハムスターの起源不明肉腫

ネザーランドドワーフラビットの9歳半が腰に腫瘤が出来たということで切除バイオプシーとなった。病理組織検査では毛芽腫(基底細胞腫)で、良性腫瘍のため今回は完全切除できていたので、再発の危険はほとんど無い。 雄の1歳1ヶ月のジャンガリアンハムスターの胸部腹側に大小2つの腫瘤があり、次第に増大してきたため、切除バイオプシーとなった。病理検査では起源不明の肉腫。この腫瘍は雄のジャンガリアンに好発傾向がある増殖性病変で、局所再発のあり得る腫瘍である。 下の写真はこの2例の術中と術後の写真。                                          

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