ゴールデンレトリーバーの前肢の中手骨の滑膜乳頭状過形成

8歳近い雌のゴールデンレトリーバーの左前肢の甲の部分の腫れに、飼い主が昨日気付いて来院した。多少の熱感はあったが、特に跛行もなく、その部分の触診では嫌がる程度だった。

病理検査結果:診断病理医のコメントは滑膜細胞表面に少数の骨片や軟骨片が付着しており、患部の骨や軟骨の表面が剥離したことによる滑膜炎や滑膜の過形成が起きた可能性があるということでした。つまり何らかの鈍性の外傷により、骨や軟骨に損傷がおこり、二次的に滑膜が過形成を起こして、軟部組織の腫脹を来たしたと考えられる。

写真①腫大した患部

写真②レントゲン写真

写真③ウェッジバイオプシーの採材したものと術後

 

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